< 平成 2年 新年・冬・春 >
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容赦なく子を打ち破り喧嘩独楽
老い母の声うらがへる歌かるた
金輪際とられたくなき歌留多あり
宮跡にいにしへぶりの雪降れり (奈良県明日香)
寒凪や海女の額づく潮仏 (三重県志摩市御座)
蜜柑むくテレビの中で人死んで
風花の掌に受けとめて形なし
冬の夜やひとり寝るとき膝曲げて
北へゆく鞄の上の冬帽子 (北陸行)
雪はげしふりつむことのなき海に 〃
冬帽子押さへ怒涛を見てをりぬ 〃
春浅く己が温みにねまるなり
目刺食ひちぎつて無頼ごころかな
相語る友なく辛夷咲きにけり
探梅の名残りの傘をたたみけり
春の夜の娘に腕を組まれけり
春時雨木立しづかにひかり出す (兵庫県淡路島)
水仙の吹かれて瀬戸に波頭 〃
欄干に並べ置きある落椿 (伊勢神宮外宮 勾玉池)
一列の端が乱れて春の鴨 〃
老人のいきいき集ふ朝桜 (伊勢市 宮川堤)
朝桜悲しきまでにまぶしけれ 〃
限りなき如くに落花しきりなり 〃
夜半荒れて花の乱舞を思ひをり 〃









