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2006年1月26日 (木)

★≪岡本 眸先生 各誌新年号詠≫ <2005/01/20>

sennsei
 岡本 眸先生 各総合俳句誌平成17年1月号掲載句のご紹介です。

「俳句」【初句会】

   われと焚く柚子湯加減に頷ける
   呟けり枯いそぐ木の二三過ぎ
   外燈を包むに銀杏散り過ぎし
   ひとりとて老いとて主婦ぞ冬菜の値(台風のため野菜高騰す)
   石蕗の黄や含漱のあとの試し聲
   年歩む日々充実の葱畑
   遠く来し思ひに佇てり初日影
   同齢のみんな綺麗や初句会

「俳句研究」【蕪蒸し】

   句帖第一ページ日記はじめかな
   初電車大師詣の混みらしや
   読了へて寒夜光量鳴るごとし
   かたまって保線夫黄なり枯るる中
   葱買ひに夜を出でにけり地震のあと
   母在らば叱る湯ざめをしてしまふ
   まろまろと庭石に冬深むなり
   見舞ひしを引きとめられて蕪蒸し
   雪の日やグリム童話の厚表紙
   これよりの一齢重し日記はじめ

「俳句朝日」【仕事はじめ】

   枯鶏頭抜きたる始末手にあまる
   雨止めばすでに夕日や葱畑
   この坂に市電の記憶除夜詣
   境内に及びそめたる土手の枯
   棒状に息吐いて年詰りけり
   年惜しむ鏡の前に目つむりて
   追羽根や朝湯のほてり身に残り
   ひとり夜の賑はひめける吸入器
   人来ねばわが聲もなし家の冬
   日の匂ふ仕事はじめの選句稿
   
   以上

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