★第28回俳人協会新人賞 ① (平成16年度) <2005/03/26>
◆ 辻美奈子 句集「真咲」 (自選15句)
桜満開おのが身に皮膚いちまい
春灯やをとこが困るときの眉
旧姓といふ空蝉に似たるもの
泣くときにつかふ腹筋豊の秋
天空に月ひとつわが受精卵
身ふたつのなんの淋しさ冬麗
数へ日の閂ゆるき父母の家
馥郁と闇あり産みし年惜しむ
ゆつくりと縄締まりゆく花の雨
大樹いま水さかのぼる立夏かな
光年は涼しき距離ぞ生まれ来よ
竹皮を脱ぐやこどもはいつも旬
翼なけれど裸子を抱く双手
恋のころ来し花野にて子を抱けり
手の中に小さき手のある雪催
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【辻美奈子】昭40生(埼玉県川越市)
昭58「沖」入会、能村登四郎 林翔に師事、同人。
平5沖新人賞、平7沖珊瑚賞。
自選代表句 みどり児に貝ほどの舌山笑ふ
竹皮を脱ぐやこどもはいつも旬
| 固定リンク | 0










最近のコメント