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2006年2月 2日 (木)

★千代尼忌 <2005/09/08>

 9月8日は「千代尼忌」。幼少期から天才と称された加賀の千代女の忌日です。

   朝顔やつるべとられてもらひ水

と昔なら子供でも知っていた句が有名ですね。
 芭蕉の高弟、支考に十代から見出されて花芙蓉に例えられた美人俳人です。
 朝鮮通信使に千代女の句を書いた掛け軸、扇が贈り物に選ばれた程ですから、当時では国を代表する女流文化人であったようです。
 「欧州で『女詩人チヨ』の名は芭蕉、小林一茶、蕪村と並んで有名です。昨年、松任で開かれた世界子どもハイクキャンプに参加した各国の子どももチヨは知っていました」とある新聞に記述があったそうです。

 7歳の句
   初雁やそのあとからもあとからも
 17歳の句
   稲妻の裾をぬらすや水の上

と恐るべしです。
 
 「朝顔や…」の句は「朝顔に…」で我々は覚えていたり載っていたりしますが、地元の石川県白石市(元加賀国松任)のHPや文献には「朝顔や…」となっていますから「や」が正しいのでしょう。最も現代の俳句界では俗に落ち過ぎた句と言われたりして余り評判が良くありません。特に子規は「人口に膾炙する句なれど俗気多くして俳句といふべからず」と手厳しい。
 
 今の時代でも通じる平易な言葉遣いの句が特徴です。
 
   秋風の山をまはるや鐘の声
   池の雪鴨遊べとて明てあり
   塚に一首おそれがましき蛙かな
   百生や蔓一すじの心より
   おしめども春はとまらで啼く蛙
   それぞれに名乗つて出づる若葉かな
 辞世の句
   月も見て我はこの世をかしく哉

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