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2006年2月 3日 (金)

★久女忌 <2006/01/21>

 今日もどんよりと曇って寒い一日でした。東京では初めて積雪が見られたようです。

 今日1月21日は「久女忌」、俳人・杉田久女の1946(昭和21)年の忌日です。
 高浜虚子との確執・精神を病んだ晩年等と不幸なイメージの強い俳人ですが、
 女性俳人活躍のパイオニアと云うだけでなく、俳句に新しい可能性もたらし、秋櫻子等にも影響を与えた優れた俳人と評価されています。
 
 以前 嫁ぎ先である愛知県小原村の杉田家代々の墓地に建つ久女の墓を師と訪れた事があります。
 杉田家跡には長屋門のみが遺り、それを潜ると久女の句碑と観音像が建っていました。
 句碑には
    灌沐の浄法身を拝しける 久女

 その他下記の句等がよく知られているのは皆さんご存知の通りです。
 
    虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯
    ぬかづけばわれも善女や仏生会
    足袋つぐやノラともならず教師妻
    朝顔や濁り初めたる市の空
    紫陽花に秋冷いたる信濃かな
    谺して山ほととぎすほしいまゝ
    風に落つ楊貴妃桜房のまゝ
    花衣ぬぐや纏る紐いろ~
    首に捲く銀狐は愛し手を垂るる

 久女が小原村にいたのは長女出産の折一年間だけでしたが、
 その長女とは石昌子氏。やはり俳人です。久女をモデルとした小説「菊枕」の作者 松本清張を訴えて裁判を起こしたり、虚子が許可しなかった久女の句集を上梓したりと久女の名誉回復に奔走した人です。
 また田辺聖子が「花衣脱げば纏わる…私が愛の杉田久女」を書いた事によって久女のイメージも好転したようです。

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