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2006年2月 4日 (土)

★ 句集「春風の量」 広渡詩乃氏

sh0377
 「朝」の平成14年度飛燕賞を受賞された広渡詩乃氏が句集「春風の量」を上梓されました。
 家庭、仕事関係の身辺句が殆どであった初期、中期に比べて写生句も増え、また実力を感じさせる後期に注目しました。
 眸先生が共鳴句として挙げられた句ですが、半分が17年間の内の最後3年間に詠まれた句です。(・の句)
 俳句とは長い年月コツコツ積み上げて花開くものと感じ入りました。

   子を置きて働けば北風激しかり
   洗ひ髪振り向きて子を驚かす
   スカート揺らし春風の量計る
   冬に入る仕事の手帳角ぼろぼろ
  ・恪勤は競歩に似たり花は葉に
   吊革に眠つてしまふ秋の暮
  ・産声と聞く暁の蝉の声
  ・門柱に倚りて話して盆の客
  ・望の月更けて浴後の手の匂ふ
  ・実家方の小春眠たき籐寝椅子
  ・下向きに咲き上向きに落椿
   島唄のつぶやく如く秋の暮
   川波のめくれしままに氷結期
  ・出雲いま夏草を焼く煙かな

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