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2006年2月 4日 (土)

★ 立春

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 今日は「立春」。暦の上では春に入った訳ですが、実感の上ではまだゝゞ一ヶ月は厳寒の候が続きますね。
 今朝の冷え込みも厳しいものがあり水道の漏水が凍っていましたので写真をパチリ。
 寒冷地の方々には何でもない景でしょうけれど伊勢市内在住の私には珍しい事ですので…。

 今日2月4日を表現する季語には
 「立春」「春立つ」「春来る」「春に入る」「春迎ふ」「春になる」、古い感じのでは「春かへる」「春さる(`さる`は来るの古語)」。
 「寒明」「寒の明け」「寒明ける」「寒過ぐ」「寒終る」等と多彩にて句意・句姿・文字数によって使い分けるのに便利ですね。
 ただし上記に挙げなかった「今朝の春」「今日の春」は今では新年の季語として使われるので要注意です(旧暦時代は立春が正月前後でしたから問題にもならなかったのでしょうけれど)。
 「今朝の秋」「今日の秋」等の季語が「立秋」等にあるのでうっかりと使ってしまいがちです。ご存知とは思いますが念の為…。

      立春の言葉にすれば躬に添ひぬ  暢一 

 
 岡本眸先生が一昨年ふらんす堂のHPで一日一句の俳句日記を掲載しておられましたが、それが纏められて句集「一つ音」として発行されています。
 
 その2月4日のお句

      振り払ふパセリみどりに寒明けぬ  岡本 眸 

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