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2006年2月 3日 (金)

★岡本眸先生 各誌新年号詠

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    岡本 眸先生 
     各総合俳句誌平成18年1月号掲載句のご紹介です。

    【 俳句研究 】

           風の木

     残る葉の葡萄棚らし枯れいそぐ
     風の木に見えて刻過ぐ冬夕焼
     覚えなき書込みひとつ古暦
     道白く陸橋なせり冬の晴
     花買ふて冬日もろとも抱へけり
     藪巻や湖上の星の出揃ひし
     友等若し焚火囲めば胸の照り
     枯深き日射しに噎せてをりにけり
     石蕗の黄や去年病みてより旅遠く
     我にあと幾たびの冬葛湯溶く


         【 俳句 】

                冬日

          枯草を紙縒のごとく指に巻く
          胸もとに冬日溜まれば噎せにけり
          土地の子に道聞くひまも暮れいそぐ
          十字路に冬の満月パン買ひに
          マンションの柱状灯る夕しぐれ
          裏道と呼び慣らされて霜の菊
          星寒し今年喪ひしひと幾人(いくたり)
          文具屋に子と混じりをる年の暮


    【 俳句朝日 】

          枯深し

     歌ごゑのごとく八つ手の咲き揃ふ
     枯深し足向くままの道なれど
     ゆふやけの一部始終を冬の崖
     街川に朝の日跳ねて年詰まる
     冬ごもり机上の夕日またたく間
     外灯にひかる靴先坂の冬
       回想
     年の夜の鼠入らずの前に母
     破魔矢もて星指してふと遠き日を
       一月六日
     生まれし日の崖に対へり息白く

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