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2007年2月18日 (日)

★ 旧正月と初春。

 昨夜来の雨は起床時には止んでいましたが、どんよりとした曇りの一日です。室温計は14、15℃を前後してここ数日よりは高めですが風もあり結構寒く感じます。


             旧正や日曜日とて昼の酒  暢一


 今日は旧暦の正月に当たりますね。 中国や台湾では今でも西暦よりも旧歴の正月の方を盛大に祝います。


           道ばたに旧正月の人立てる  中村草田男 
    
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 昔は今日が元日だった訳ですから新年の事を「初春」や「今朝の春」と呼んだ気分がよく判ります。


           初春の水に放ちし菜のみどり  長谷川久々子
           枯枝に初春の雨の玉円か    高浜虚子


 今でも俳句では新年の事を「初春」と読んで新年の季語になっていますね。
 長谷川久々子の句も新年の項に載っています。

 ところが高浜虚子の句は春の項に掲載されています。
 このように「初春」は新年だけでなく春の季語としても使われる事がありますからややこしいです。

 新年の句か春の句か見分ける方法があります。
 「初春」を「はつはる」と読ませる場合は新年の季語。
 「初春」を「しょしゅん」と読ませる場合は春の季語と理解しておけばよいでしょう。
 その読み方の違いは4音と3音から判別出来ますね。

 但し「今朝の春」は新年の季語としか認められていません。
 立秋の朝の意で「今朝の秋」の季語がありますので間違い易いですから要注意です。

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