★ 京極杞陽忌
今日11月8日は「立冬」です。昨年は11月7日が立冬でした。年によって違いますから要注意ですね。
歩道橋登るや町の冬に入る 加藤暢一
跳箱の突き手一瞬冬が来る 友岡子郷
また俳人「京極杞陽」の忌日でもあります。
「木兎」主宰。
1908(明治41)年2月20日生。
1981(昭和56)年11月8日没、享年73歳。
東京都生まれ、「ホトトギス」同人。
春風の日本に源氏物語
秋風の日本に平家物語
の二句を並べて発表した事などで知られ、洒脱な持ち味のある俳人でした。
他の句も少し抜粋してみます。
性格が八百屋お七でシクラメン
美しく木の芽の如くつつましく
ほうたるの草を離れて遊行かな
ロココ美として極まれる薔薇もあり
大衆にちがひなきわれビールのむ
蝿とんでくるや箪笥の角よけて
伐られたる竹やしづかに倒れゆく
早子いふ秋晴の不二よかりしと
大阪の冬日やビルにひつかかり
青天に音を消したる雪崩かな
マスクして彼の目いつも笑へる目
街中のしだれ柳も霧氷して
立ちどまるたびに近づき雪女郎
貧乏は幕末以来雪が降る
妻いつもわれに幼し吹雪く夜も
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