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2008年10月26日 (日)

★ 高浜年尾忌

 今日はしょぼしょぼとした雨の一日となりました。
 昨日より更に冷え込んで、夕暮れの今 室温計は18.8℃を指しています。 この秋で一番低い気温かも知れません。

 今日10月26日は俳人 高浜年尾の忌日です。 1979(昭和54)年没。 
 享年78歳。 高浜虚子の長男。 また星野立子の兄です。

    大切な看護日誌や年尾の忌   坊城 中子
    年尾忌の十月桜咲きそめて    山口青邨
    月欠ける早さよ年尾忌も過ぎて 山田弘子


 年尾は本名にて正岡子規が名付け親だそうです。
 学生時代から俳句に親しみ、昭和13年に俳誌「俳諧」を主宰創刊。
 芦屋市に住み関西俳句界の中心的存在でした
 また昭和26年以降は「ホトトギス」の雑詠選者となり、 虚子より主宰を引き継ぎます。虚子の没する8年前の事でした。


    < 高浜年尾 俳句抄 >
 
    なつかしき父の故郷月もよし 
    六甲の端山に遊び春隣
    山門をつき抜けてゐる冬日かな    
    竜安寺池半分の菱紅葉
    咲き充ちてアカシヤの花汚れたり
    又花の雨の虚子忌となりしかな
    旅に出て春眠足りし思ひかな
    妹がりの初句会とて五六人
    師走はや心斎橋の人通り   
    青き踏む毛馬閘門のほとりまで

    安国寺様の傘借り花の雨
    紅葉冷えして下呂の湯は熱からず
    皆去りぬ焚火育ててゐるうちに
    遠き家の氷柱落ちたる光かな
    凍江や渡らんとして人遅々と
    カーテンの動いてゐるは隙間風
    渤海の凍てし渚の忘れ汐
    咲きそめて一輪久し冬椿
    わが旅の紅葉いよ~濃かりけり
    花びらの日裏日表紅蜀葵

    立ち上る一人に揺れて船料理
    鰭酒や逢へば昔の物語
    菊枕かくて老いゆく人の幸
    九頭竜に辣韮洗ひの屑流れ
    桑海や大夕立あとなほけぶる
    雛の間の更けて淋しき畳かな
    八荒の波の昃りのうつりゆく
    お遍路の美しければあはれなり
    朝の間の 初凪とこそ 思はるる
    時代祭 華か毛槍 投ぐるとき

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  ※ 星野立子については一昨年に取り上げました。 
    宜しければ下記タイトルをクリックの上 ご参照下さい。
            ↓
      「立子忌 (雛忌)」
                         .

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コメント

 読みました。Wikipediaでは「高濱年尾」と表記されて居ました。朝日俳壇の選者もやって居た様です。

投稿: まとし | 2012年7月11日 (水) 11:59

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