★ 立春・節分
今日は立春。 無風晴天の暖かい日和となりました。
戸惑ひは立春の日の温きこと 加藤暢一
我が部屋の気温計は午後1時半現在13.5℃と屋内はやはり少し寒いです。
伊勢は殆ど雪が降りません。 稀に降る時は2月が一番多く、立春以降と言えど まだゝゞ厳寒の日が続きます。
立春については3年前になりますが記事にした事があります。
宜しければ下記をクリックの上 ご覧下さい。
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★ 立春 (2006年2月4日)
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また昨日は節分でした。
≪‘のぶ`のフォト俳句≫~from伊勢 【 日々身辺抄 】で昨日記事に致しましたが、俳句に関する内容ですのでこちらにも転載致します。
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節分 (2009年2月3日)
今日は節分。
好天にて深夜の今でも13℃と比較的凌ぎ易い一日でしたが、鬼は外 福は内と豆を撒いたお宅も多かった事でしょう。
画像は近所の今社(いまのやしろ)の世話役さんが自宅前に貼って欲しいと届けにきたポスターです。 賑やかな節分祭を催したようですが、私は行く事が出来ませんでした。
節分の夜更けてわたる風のこゑ 暢一
節分は鬼を追う豆撒きの代名詞のようになっていますが、本来の意味は季節の変わり目の事。 節分は年に4度ありますが、現在 立春の前の日のみが重要視されて「節分」と言えばこの日を指すようになりました。
明日 2月4日が立春ですから、前日の 2月3日の今日を節分と言う訳です。
ですから掲句も立春の前夜を詠んだものです。 ただ「風のこゑ」に余韻として追われた鬼を匂わせてはいますが。
節分や家ぬちかゞやく夜半の月 水原秋桜子
節分や寒気の熊と湯気の象 秋元不死男
節分の夜も更け鬼気も取れり 相生垣瓜人
節分や夕焼の濃き杏色 森澄雄
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節分の鬼となるため帰路急ぐ 暢一
節分の夜、「鬼は外、福は内」と唱えながら煎った大豆を撒く風習は、中国に発し宮中で大晦日に行われていた追儺の儀式が、民間古来の節分行事であった豆撒きと習合して一般化。
次第に宮中だけでなく社寺・民間に広まり、2月の節分に行われるようになっていったとされています。
また、かってこの行事は12月の晦日に行われていたが、迎春の支度にまぎれてしまうので、節分の夜に移ったとの記述が見られる古書もあるそうです。
こういった事から、地方や家庭によって豆撒きの作法に違いがあるようですが、つまりは邪気を払い、新しい季節(春)を迎える為の行事です。
社寺の行事としては、裃姿の年男が豆を撒くだけのタイプと、古式にのっとって鬼を追うタイプのものとがありますが、正月に行う例もあるそうです。
追儺の句で一番有名なのは原石鼎の句です。
山国の闇恐ろしき追儺かな 原石鼎
赤鬼は日本の鬼鬼やらひ 石田波郷
豆撒やかりそめに住むひとの家 〃
鬼もこぬ独り居の豆撒きにけり 服部京女
年の豆噛みつつアガサクリスティー 草間時彦
匂ふほどの雪となりたる追儺かな 小林康治
わが声のふと母に似て鬼やらひ 古賀まり子
鬼の豆たんと余つてしまひけり 片山由美子
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参考文献 「角川俳句大歳時記」
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