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2004年12月の9件の記事

2004年12月31日 (金)

≪フォト俳句(100)≫12/31門飾り・蘇民将来子孫門(伊勢市内)

 偶然ではあるが丁度100回目の記事にて大晦日を迎えた。
 ご覧頂いてきた皆さんに心から御礼申し上げる。
 
 今日の大晦日 伊勢市内や近郊の家々では一斉に門飾りの注連縄を新しい物と掛け変えている。
 掛け変えていると言えば疑問に思う方もおられるであろう。
 普通は正月が過ぎれば片付ける門飾りであるが、伊勢志摩地方は魔除けとして一年中飾りつけておくのである。 他の地方では見られない風習である。由来は定かではないが、恐らく伊勢神宮との係わりがあるのであろう。

 注連縄には表札のような木札が取り付けられている。 この木札を「門符」または「桃符」と呼ぶ。 「桃符」は昔 桃の木で作った事から付いた呼び名である。 今は檜が一般的らしい。
 そこに書かれている墨筆の文字は
 
    「笑門」 「笑門来福」 「千客萬来」 「蘇民将来子孫門」

等である。「笑門」「千客~」は門に掲げる意味として分かるが「蘇民将来子孫門」は故事来歴から来ているので説明が必要であろう。

 『宇治山田市(伊勢市の旧名)史』等では「備後風土記逸文」を引用して、スサノオノミコトが南海への旅の途中、蘇民将来・巨旦(こたん)将来という名前の二人の兄弟のいる地に立ち寄り、そこで、ミコトは一晩泊めてくれるよう二人に頼んだところ、弟の巨旦はとても裕福だったのに断った。
 兄の蘇民は貧しかったが親切にミコトを泊めてあげた。
 スサノオノミコトは喜び、蘇民に 「今後、この地に悪い病気が流行ったときには、蘇民将来の子孫であると言い、茅輪(ちのわ)を腰に着けなさい。そうすれば病気を免がれるでしょう」 と言って、その地を立ち去った。』
 という言い伝えを載せている。

 こうしたことからか、現在でも札に蘇民将来子孫と書いた注連縄を飾り、家の中に邪霊が入るのを防ぐ呪符の意味を持たせているのである。

       命綱神杉に掛け注連替ふる  早淵道子

 写真上の3枚は昨日近郊の農家から届いた我家の新しい門飾りと門松である。 
 門松は門の左右に6日迄飾られる。写真のように右・左の形が少し違っている。
 他の写真は一年間それぞれの家を守ってきて古くなった門飾りである。

         
         いつちし今年注連飾る  暢一


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                 千客萬来            蘇民将来子孫門

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2004年12月28日 (火)

≪フォト俳句(99)≫12/28(№5)山茶花(伊勢・岡崎市内)

 結社東海支部の句会出席の為、伊勢から岡崎への道中記最終回の記事である。
 我が家から伊勢市駅まで、岡崎駅から句会場までそれぞれ徒歩であるが、今月は道々の随所に山茶花が目に付いた。
 先月同じ道を歩いた時は小菊ばかりが見られて記事にもした。 一ヶ月での同じ道の花の違いが楽しい。
 山茶花も咲いて初めて あれもこれも山茶花の木であったかと気付く。

     山茶花のみだれやうすき天の川   渡辺水巴

 句会場となっているお宅の庭にも山茶花が咲いていた。
 今朝掃いたのにもうこんなに散り敷いてと仰っていたが、掃除は大変なようである。


        今朝掃きし山茶花のこのこぼれやう  暢一

       
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2004年12月25日 (土)

≪フォト俳句(98)≫12/25(№4)JR名古屋駅・伊勢市内(イルミネーション)

 句会出席の為の伊勢から岡崎行道中記 4回目である。
 前回は乗り換えの際少しぶらつく事もあるJR名古屋駅セントラルタワーズに触れたが、今回は帰路も近畿日本鉄道に乗り換える前にセントラルタワーズの外に出てみた。
 イルミネーションが飾られてニュースでも報じられていたからである。

 今 伊勢市内も商店街等でささやかながらイルミネーションが輝いている。
 しかし7時にもなると殆どの店がシャッターを降ろしてしまい、人通りの途絶えた商店街にイルミネーションだけが瞬いている様は余計に寂しさを感じてしまうものである。

        クリスマス妻のかなしみいつしか持ち   桂信子

 俳句雑誌で今年の俳句 ベスト5 のアンケート特集を掲載していた。
 最も多くの句を挙げられていたのが上記の俳人 桂信子氏であった。90歳での活躍振りに感嘆していたところであるが、先日突然の訃報に接した。
 俳句誌「俳句研究」1月号にも新年詠として「元日」が掲載されていたのにである。
 追悼の意を込めて掲示板に「元日」全句を転載したのでご覧頂きたい。


          頂の星大いなる子の聖樹  暢一


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           JR名古屋駅セントラルタワーズ
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            うらのはし商店街(伊勢市内)
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     うらのはし商店街(伊勢市内)    コンビニ(伊勢市内)

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2004年12月22日 (水)

≪フォト俳句(97)≫12/22(№3)JR名古屋駅・岡崎駅、山茶花

 結社東海支部の岡崎句会に出席の為 伊勢から岡崎迄の道中
3回目の記事である。
 車窓からそれぞれの土地の景を楽しんだり句稿の整理をしたり
していると 名古屋迄の約1時間半は直に経ってしまい、やがて
JRセントラルタワーズが見えてくる。
 5、6年位前であろうか、JR名古屋駅が51階建のツイン
タワーに生まれ変わり街は一変した。
 タワー内に開店した高島屋百貨店はまだ売上を伸ばし続けてい
る。近辺の大型店も負けじとリニューアルを繰り返し周辺を含め
ての活気は目を見張るものがある。

 時間に余裕のある時は高島屋内の三省堂書店を覗いたりするが
大抵はそそくさと駅の立ち食いで昼食を済ませて東海道線のホー
ムに立ち快速電車を待つ。名古屋から岡崎迄30分である。

     長き寒きホーム行きつつこだはりぬ  富安風生

 最近は駅構内での喫煙禁止が多くなったが、名古屋駅ではホー
ムの一番端にかろうじて喫煙場所が設けられている。
 今の時期煙草を吸うためにそれこそ 長き寒きホーム を端っ
こまで行かなければならないのである。


         北風やホームの端の喫煙所  暢一


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  名古屋駅前   JRセントラルタワーズ  JRコンコース
713_konkousutokei4 4-08kituensyo-5 912sennro-nagoyaeki-6
 コンコース時計塔     喫煙所        東海道線
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  岡崎駅前広場     〃 山茶花      〃 駐輪場

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2004年12月19日 (日)

≪フォト俳句(96)≫12/19(№2)伊勢平野・冬ざれ

 前回記事の続きである。
 結社の東海支部岡崎句会出席の為伊勢市駅からまず名古屋へ向
かう訳であるが、乗車便には近畿日本鉄道とJRがある。
 近鉄特急は特急専用編成の観光客を意識したリクライニングシ
ートにてゆったりと車内も結構洗練されている。禁煙車両を指定
すると二階の席に座れる事が出来、見晴らしも良い。所要時間は
1時間20分程。
 JRは快速電車にて通勤車両と同じ直角の背もたれの固い座席
である。名古屋駅迄の所用時間も1時間40分位。時に遅れる事
もある。
 比較にならぬ程近鉄特急の方が便利で快適なのである。
 それにも係わらず折りに触れJRを利用する。
 第一の理由は一輌目に乗ると運転席の横から前が見通す事が出
来て伊勢平野の景を堪能する。
 第二の理由は近鉄特急より暫く山沿いを走り又違う景を楽しむ。
 第三の理由は運賃が2割程安く済む事である。

 今の伊勢平野は各都市の近辺を除けば全くの枯れ田の景にて色
彩に乏しいが、先月とはまた違う雰囲気を持っていてそれなりに
楽しい。

     舗道ありなほ冬ざれの田を列ね  加藤楸邨

 伊勢平野も北部の四日市は有名なプラント工業地帯にて近未来
的な景に一変するが、山側の座席であったので写真を撮る事は出
来なかった。


        冬ざれの電車いちばん前が好き  暢一

 
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              伊勢平野中南部
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               四日市近辺
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    長良川                  JRセントラルタワーズ
                             (名古屋駅)

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2004年12月16日 (木)

≪フォト俳句(95)≫12/16(№1)月夜見宮(冬紅葉・黄葉)他

 今月も14日が私の所属する結社の東海支部岡崎句会の日にて
出掛けた。外出の機会が少ないのでこの時とばかりにこのページ
用の何か良い被写体はないかとキョロキョロしながら駅まで歩く。
 その為伊勢市駅まで20分のところを1時間以上掛かる。
 それにしても行動範囲の僅かな私がよくここまで記事を書き続
けてこられたものと思う。日本の趣のある季節の変化が変わり
映えの無い取材場所に係わらずそれを可能にしているのであろう。
 
 時に記事にしているのでご存知の方もおられると思うが、駅へ
の中途に伊勢神宮の別宮である月夜見宮(つきよみのみや)があ
る。
 桜の時期が美しい所であるが、立ち止まってゆっくりと眺めれ
ば今の季節も木々の間の冬紅葉に捨て難い美しさがある。

     朱よりもはげしき黄あり冬紅葉   井沢正江

 今年は紅葉狩りの機会なく過ぎてしまったが身近で思わぬ紅葉
の魅力に触れる事が出来た。


       紅葉且つ散つていよいよ色の濃き  暢一


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    冬薔薇          花石蕗         実南天
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             月夜見宮 冬紅葉・黄葉

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2004年12月13日 (月)

≪フォト俳句(94)≫12/13(№4)旧宇治山田郵便局分局(外宮前)

 旧宇治山田郵便局関係も4回目のこの記事で終わりにしたいと
思うが、分室にあるフランス料理店の中庭を挟んで向かい側は
ある団体の事務所になっている。
 この事務所側の建物内は大正時代そのままの雰囲気を保って
いるのが嬉しい。郵便局分室時代の受け付け窓も残っている。
 太い柱の目立つ昔ながらの廊下は足音が大きく響くので若い
女性の事務職員には来客がすぐ分かるらしい。私が部屋の戸を開
けると早々と彼女はにこやかな顔で受け付けに立っている。

     かたまつて同じ事務服日向ぼこ   岡本眸

 普段は彼女一人しかいない閑散とした事務所である。
 ひとしきり無駄話をしながら珈琲等を頂いてくる。

     
         着ぶくれて女事務員うら若し  暢一


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2004年12月10日 (金)

≪フォト俳句(93)≫12/10(№3)旧宇治山田郵便局分局(外宮前)

 前回触れたが旧宇治山田郵便局分室建物のコの字形の一片に
フランス料理店が入居している。
 その店の入り口は中庭に面しているから、恐らく薔薇などの庭の
手入れや椅子や石像を置いたりは雰囲気作りの為にその料理店が
しているのであろう。
 弟の友人が経営している事や以前近所にその店があった関係
から数度食事をしたが、クラシックで佳い雰囲気の場所を選んだと
感心している。

    山に雪ラ・フランスも食べ頃に   飯島晴子

 上の掲句は例句としては苦しいがフランス料理店の佳句が見付
からないのでご容赦を。
 ラ・フランスは元々はフランスで生まれた西洋梨の一種である
が、山形で品種改良された物を言う。完熟させたものが美味しく
クリスマスケーキにも最近使われる。

 私の句も記事から多少逸れるがフランス料理店は茶房も兼ねて
いるので


          神宮の前の茶房の生誕樹  暢一


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2004年12月 6日 (月)

≪フォト俳句(92)≫12/6(№2)旧宇治山田郵便局分局(外宮前)

 前回記事で触れたように伊勢神宮外宮正面に建つ旧宇治山田郵
便局の分室は大正時代建築ながら今だ現役にてフランス料理店と
事務所が入居しているが、その事務所に所用があって時々ここを
訪れる。
 赤瓦白壁の大正建築も洒落たものであるが、コの字形の建物に
囲まれた中庭がまた趣があり、訪れる度に見惚れている。
 欧米列強に追い着き追い越せの時代背景が官公庁の建築をヨー
ロッパ風の優雅な建築物にさせたのであろう。

     静かなる月日の庭や石蕗の花   高浜虚子

 庭の正面に小さな薔薇の門があり今真っ赤な冬薔薇を咲かせて
いた。

         閑庭に石の天使の日向ぼこ  暢一


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