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2005年3月の8件の記事

2005年3月31日 (木)

≪フォト俳句(122)≫4/3 蘇鉄・沈丁花(伊勢市郊外)

 伊勢市郊外の小さな旅館を兼ねたドライブンインへある会合出席の為に出掛けた。
 会合の後 喫茶部で珈琲を飲みながら庭の蘇鉄を眺めていると、蘇鉄の上部から写真1,2,3枚目のように尻尾のような物が長く垂れ下がっているのに気がついた。女将に尋ねると雄花との答えである。 図鑑で蘇鉄の雄花は夏 最上部に直立して薄黄色の花穂が出るとある。 この蘇鉄は昨年の花が枯れて垂れ下がってしまったものとみえる。
 
 蘇鉄は雌雄異株にて雌株の木の花と雄株の木の花とはまるで姿が違う。 写真4枚目が雌株の木、5,6枚目が雌花の枯れた物である。 雌花は近所で数日前に見つけた物にてまだ小さく低いゆえ撮る事が出来た。 ドライブインでの経験が無かったら雌花と気づきも意識もしなかったであろう。
 
 庭の蘇鉄は雌雄を対に配置して植えるのが一般的らしい。 庭石にも男石女石とあって、この庭でも雄の蘇鉄には男石が 雌の蘇鉄には女石が配してあった。 勿論その女将からの受け売りの話である。

 南国情緒のある蘇鉄であるが、以外な事に図鑑には原産が日本・中国南部と載っている。よく見られる蘇鉄は殆んどが日本原産らしい。 また植物には珍しく精子で受精する。これは他に銀杏があるくらいにて極めて珍しい事だそうである。

         木蓮が蘇鉄の側に咲くところ  河東碧梧桐

 この庭の蘇鉄に配された男石の側には沈丁花が咲いていた。

 
         沈丁や茶房の窓の雨催  暢一
         

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≪フォト俳句(121)≫3/31(№3) 梅・馬酔木(外宮神苑 勾玉池)

 昨日(30日)朝 勾玉池に出掛けた。15日には2,3がほころんでいるにすぎなかった梅を見たかったからである。
 結果はそこそこの開花はしているものの、半月も立っている割にはまだまだの状態であった。
 この時期なので初めは桜だと思っていたのだが、どうも梅のようだ。 
 平成19年は2月に咲き出し、暖冬にしても早過ぎると思いよく見直してみたら、幹や蘂の長さから判断してやはり梅だ。 3月末なので桜と思い込んでしまっていた。

 外宮正面、勾玉池とそここに馬酔木の花が咲いていた。
 馬酔木は葉が有毒にて 馬が食べると酒に酔ったようになるから付いた名である事はよく知られている。

        馬酔木折って髪に翳せば昔めき   高濱虚子

 勾玉池を巡る小道に珍しく伊勢神宮の象徴の神鶏が2羽遊んでいた。
 神鶏は外宮境内の神楽殿辺りではよく見掛け、時に榊の枝に登っている様は絵になる。
 昔は尾長鶏が文字通り長い尾を梢の上から垂らしている景をよく見掛けたものであるが、いつの頃からか普通の鶏になってしまった。
 撮影の為近付いても神鶏は逃げなかったが、池の鴨は一目散に逃げて行った。
 

        神鶏の人に親しき花馬酔木  暢一


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2005年3月28日 (月)

≪フォト俳句(120)≫3/28(№2) 椿(外宮神苑 勾玉池)

 次回は3月31日の予定であったが、6日の間は随分と長く感じる。
 そこで用意してあった記事を中間の今日に挟み込む事にした。 

 前々回3/20(118)の「勾玉池・初桜」の続きである。宮リバー度会パークの記事と相前後して申し訳ない。
 3月15日の事であるが、ぽつぽつと咲き出した桜を眺めた後、鴨の殆どが引いてしまって寂しくなったなと勾玉池を見遣りながら散策した。
 数え切れない程歩いている小道であるが実に飽きのこない景である。
 
 池も奥まった少し薄暗い辺りから椿の木がそこここに見られる。町中でもまだ蕾の固い木もあれば、結構花開いている木もある。
 勾玉池の椿は早い方なのであろうか。既に落椿が小道を彩っていた。

        椿道奇麗に昼もくらきかな    川端茅舎

 しばらくは椿とこれから一気に咲き出すであろう桜とが楽しみな勾玉池である。


        椿咲くこの道夜は怖からむ  暢一
           

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2005年3月25日 (金)

≪フォト俳句(119)≫3/25(№2) 宮リバー度会パーク(伊勢近郊 度会町大野木)

 前々回 3/15(117)「宮リバー度会パーク」の記事の続きである。
 このパークは宮川の桜堤沿いにかなりの広さ(21,200㎡)にて芝生公園、子供広場、遊水プール、テニスコート、パターゴルフ場、ログハウス風の休憩所、家庭菜園、自然林散策道等々の様々な施設が点在している。
 子供広場のたった一木の白梅を堪能した後、少し公園内を散策した。
 小さな林には朝日が斜めに射し込んで木々が影模様を描いている。
 菜園には菜の花の黄が鮮やかである。

        菜の花がしあはせさうに黄色して  細見綾子

 桜の花芽も膨らみ 川面に朝日が煌いて春を実感する一時であった。

    
         散策の佇み跼み水温む  暢一


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2005年3月20日 (日)

≪フォト俳句(118)≫3/20 (№1)初桜・春の鴨(外宮神苑 勾玉池)

 寒さから長らくご無沙汰していた伊勢神宮外宮神苑の勾玉池への早朝散歩。
 この15日に近くに所用もあって久し振りに寄る事が出来た。
 桜が一つ二つと咲き出して、他の蕾も今にもはちきれそうな様である。
 躑躅の芽吹きも美しい。写真のように緑や赤と種類によって芽吹きの色が違うのも興味深い。

 池の面にはあれだけ犇いていた鴨も殆どが北へ旅立ち、残り僅かである。
 数羽を残して皆が消えてしまうのも間近であろう。

          残りしか残されゐしか春の鴨  岡本 眸

 上記の句は 作者がご主人に早世された己が身を、旅立つ事なく居残った鴨になぞらえて詠んだ有名な秀句にて、胸を打つ。


         残る鴨数へてみしがすぐ忘れ  暢一


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2005年3月14日 (月)

≪フォト俳句(117)≫3/15(№1) 白梅・宮リバー度会パーク(伊勢近郊 度会町大野木)

 113回記事で触れたサニーロードが宮川を渡るとすぐに信号があり、その信号を左折して宮川を少し遡ると川沿に細長く広がった公園に出る。
 度会町々営の「宮リバー度会パーク」である。
 元々この場所は宮川沿いの桜が見事にて地元では土地の名から「大野木の桜」として隠れた名所になっていた。 道路が整備された事に伴い公園も建設されたようである。

 数日前 所用の序でに訪れたが、桜の赤い花芽がほころぶには未だ間がありそうだ。
 伊勢市内や神宮では早くもちらほらと初花が見られるようになってきたが、冷たい川風の影響にて堤の桜はやはり開花も遅い。
 少し下流の日本桜名所100選にも挙げられている伊勢市内の宮川堤桜と共に 4月初旬が例年の見頃である。

 代わりにと言ってはささやかであるが、子供広場に白梅が一木咲いていた。
 さほど大きくはない梅の木であるが 近づいて眺めてみると結構趣きがあり、楽しむ事が出来た。

          梅白し峡は片側より暮れて  有働 亨

 写真の1枚目は桜並木。満開の頃再訪したいものである。
 梅の木はこうして写真に撮ってみると小さいながら風格が覗える。

 
          風止みて一木の梅匂ひ立つ  暢一     


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2005年3月10日 (木)

≪フォト俳句(116)≫3/10牡丹の芽・ 東公園(岡崎市内)

 月に一度句会の為に出掛ける岡崎市には大きな公園が三ヶ所ある。
 岡崎城の城跡を公園にした岡崎公園。
 メリ-ゴ-ラウンド・観覧車・プール、テニスコート・野球場等遊戯・球技をメインとした岡崎市南公園。
 広大な敷地(ナゴヤドーム約5個分)を活用し自然と文化をテーマとした岡崎市東公園である。

 岡崎市東公園には吟行にて訪れる機会があった。
 二つの池を中心とした公園であるが、岡崎出身の地理学者志賀重昂ゆかりの釈迦堂、南北亭、三河男児の歌碑や、鋼鉄研究の世界的権威者である本多光太郎の勉強部屋が移築された資料館がある。また、ゾウやサル、ラクダ等の動物園もある。
 60種9000株の花菖蒲が咲き誇る菖蒲園もあり八橋が雰囲気を出しているが、まだ芽が出だしたばかりであった。
 芽と云えば牡丹の真っ赤な芽も見られ印象した。

        ゆつくりと光が通る牡丹の芽   能村登四郎

 花菖蒲の咲き誇る頃、牡丹が大輪の花を開く頃にまた訪れたいものである。
 
 
        吟行の五人快き数牡丹の芽  暢一


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2005年3月 5日 (土)

≪フォト俳句(115)≫3/5 雛祭

 一昨日3月3日は桃の節句。 この時期に桃の花とはと感じるが、今年で云えば4月11日が旧暦の3月3日に当る事を考えると頷ける。地方ではまだ旧暦で行なう所もあるようだ。
 中国に於いて五節句の内の一つ3月3日に曲水の宴を催し桃の酒を飲む風習があった。それが伝わった日本では曲水宴からの行事として人形(ひとがた)で身体を撫で、けがれを移して川や海に流すようになった。
 始めは紙で人を模った物から、美しく着飾って雛遊びをする風習が起こり、室町時代に人形技術が発達した事で今の雛人形のスタイルが確立したようである。
 もっとも庶民の間でも雛を飾るようになったのは江戸時代に入ってからである。

 各地で雛流しの行事が行なわれているが、雛流しは雛祭から起こったのではなく、雛流しから雛祭が起こったと云う事になる。

          終夜潮騒雛は流され続けゐむ  松本明

 諸国で流した古雛は和歌山加太の淡島神社に参集するとの伝承がある。


          母と妹なに語りあふ雛の前  暢一


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