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2005年6月の10件の記事

2005年6月30日 (木)

≪フォト俳句(150)≫7/1花菖蒲 (二見菖蒲ロマンの森 ②)

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 菖蒲の花は実に多種にて一花々々の違いを見ていると何時までも飽きない。
 二見菖蒲ロマンの森ではまだ先駆けの頃でもあり、ぽつぽつと既に咲いている花の形の違いが尚更目についた。
 もう一つ面白かったのは蕾である。
 上の写真でお分かりのように実に細く長く天に向かって直立している。先端は開く花弁の色を凝縮した濃い色のクレヨンのようだ。
 勾玉池でも蕾を興味深く眺めたが、濃紺の蕾が咲くとごくゞゝ薄い紫の花弁であったりする。

    菖蒲田と植田と水を分ち合ふ   細見綾子

 前回記事にて植田の写真を載せたが、その植田に沿ってしばらく歩くと菖蒲苑に出る。
 上掲句の景そのものである。

      花菖蒲見ても海を見てもひとり  暢一


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2005年6月28日 (火)

≪フォト俳句(149)≫6/28 花菖蒲 (二見菖蒲ロマンの森 ①)

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 今回から数回「二見菖蒲ロマンの森」を取り上げてみたいと思う。
 二見の夫婦岩をほんの少し鳥羽方面へ行くと、珍しい大楠木で知られている松下神社の隣に道の駅「蘇民」がある。蘇民将来の民話の里である事をキャッチフレーズにしている。
 「蘇民将来」については(100回)12/31にて取り上げたので参照して頂きたい。(参照
 道の駅「蘇民」に駐車して裏手の小さな山間に広がる「二見菖蒲ロマンの森」まで歩いてゆく事になる。
 休耕田を活用して13年前に造られ、山裾の景と相まってその広さと200種と言われる花菖蒲の種類の多さに人気のある観光スポットになりつつある。

    水暮れて海の鳥来る菖蒲園   山口誓子 

 訪れた時はまだ咲き揃うところまでの様子では無かったが、奥まで延々と続く八橋を辿りながら数多の種類の花菖蒲を見る事が出来た。

      風出でて海のにほひの菖蒲苑  暢一 

  
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2005年6月25日 (土)

≪フォト俳句(148)≫6/25 金糸梅 (外宮神苑・勾玉池⑬)

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 前回記事と同じ21日の事であるが、勾玉池畔を何時ものように奥の方へ巡って行った。
 (141回)6/4の記事で触れた卯の花はもう姿を消していたが、入れ替わるように「金糸梅」が鮮やかな黄の花を咲かせていた。
 「金糸梅」は中国原産にて1760年頃に渡来したと平賀源内の「物類品隲」に載っている。
 名の由来は雄蕊が金の糸に似ているところからのものらしい。
 6、7月に明るく可憐に咲く金糸梅は紫陽花と共に梅雨の時期を楽しくさせてくれる花であろう。

   金糸梅水のひかりをためらはず  六角文夫
      
 金糸梅は昨年も(34回)6/28(参照)にて取り上げた。
 昨年見かけた折には既に満開の様であったが、今年は少しだけ早い為でもあるのか咲き出したばかりの風情にてまだ殆どが蕾であった。

     木洩日や金糸梅咲くひとところ  暢一


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2005年6月22日 (水)

≪フォト俳句(147)≫6/22 花菖蒲 (外宮・ 勾玉池⑫)

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 昨日の勾玉池は写真のように遠目には満開の如く感じられるが、近付いて見ると半分程が萎れてしまっていた。
 そろそろ花菖蒲を楽しむ時期も過ぎつつあるようだ。
 時間に余裕があったので参道を辿って外宮本殿まで足を延ばす。
 まだ朝7時台であるにも拘らず、既に御札販売所は明い灯を灯して営業?していた。
 その横に神楽殿が少し奥まって建っているが、正面左右に立派な雰囲気にて花菖蒲の鉢が並べられている。
 菖蒲田に咲き揃った花菖蒲も勿論素晴らしいが、鉢に植えられているこの花菖蒲は如何にも品の感じられる様にて目を奪われた。

    花菖蒲瞼の裏に神を喚び   田川飛旅子
    
 勾玉池の菖蒲田で少し落胆した後であったので嬉しかった。
 本殿にて感謝の意を込め何時もよりも丁寧に拝礼した。


      玉砂利を掃く音近づく花菖蒲  暢一 
 
 
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2005年6月19日 (日)

≪フォト俳句(146)≫6/19花菖蒲 (外宮神苑 勾玉池⑪)

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 花菖蒲の品種の多さには驚かされる。昔から園芸品種として栽培されてきた花々は皆そのようである。
 勾玉池だけでも100品種。二見の菖蒲ロマンの森は200品種と案内されている。
 最も勾玉池は見てみてもせいぜい数十品種だと思うのだが、花菖蒲の品種は全5000品種はあると日本花菖蒲協会のホームページに載っていた。
 品種は大まかに云うと改良されてきた地域の名をとって、伊勢系、江戸系、肥後系というように分けられているらしい。
 伊勢地方では江戸時代より花の栽培が盛んにて、花菖蒲も伊勢菊、伊勢撫子とならんで、のちに伊勢三品と言われるようになった内の一つであるが、いずれも花弁が下垂するという、この地方独特の好みで特徴づけられてると云う。

      八橋に黄衣の人や花菖蒲   山口青邨

 八橋は勿論京都菓子の八つ橋の事ではない。菖蒲田や池等に稲妻のような形に繋ぎ掛けた細い橋板の事である。


      八橋を肩触れて交ふ花菖蒲  暢一


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2005年6月16日 (木)

≪フォト俳句(145)≫6/16 花菖蒲 (外宮神苑 勾玉池⑩)

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 私のような素人にとって花を見ただけでは 花菖蒲、文目(あやめ)、杜若(かきつばた)等との見分けは難しい。
 一様は咲く時期と場所によって私は見分けている。
 文目と杜若は同じ5月頃に咲くから特に紛らわしい。「いずれが文目か杜若花」と美人を比べる時の言い方がある由来である。 しかし文目は乾いた土に、杜若は水中に生える事で見分けがつく。
 花菖蒲はそれらの花が終わって6月になると咲き出し、また湿地に生える。

 よく開催される「あやめ祭り」の「あやめ」とは花菖蒲のことを指す事が多いが、昔の人が花菖蒲と文目を間違えて祭りの名前にしてしまったらしい。
 だからかどうかは知らないが、「花菖蒲」を「はなあやめ」と読ませる場合がある。

 わが恋は人とる沼の花菖蒲(はなあやめ)  泉鏡花      

 だが 専門的に見るとそれぞれ花弁や葉に違いがあるそうだが、至近からよく見ないと分からない程度の違いらしい。


       浮舞台上手下手の花菖蒲  暢一


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2005年6月13日 (月)

≪フォト俳句(144)≫6/13 花菖蒲 (外宮神苑 勾玉池⑨)

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 早朝散策、時には他の方向に向かったりもするが、今はやはり花菖蒲の勾玉池ばかりに足が向いてしまう。
 10日も勾玉池に行ったが、正解であった。何時もは入る事が出来ない菖蒲田の島に特別公開と云う事にて出入り自由になっていたのである。自由と言ってもしっかりと神宮の衛士が入り口に陣取って見張っていた。
 
   日の出前にぬれしや菖蒲花ゆたか   渡辺水巴
 
 今迄の池畔からのみの撮影では携帯カメラの場合遠景風にしか写す事が出来なかったので嬉しかった。
 お蔭でまだ数回を勾玉池の題材にて続ける事が出来る。


      佇めば揺れてくるるや花菖蒲  暢一  
   

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2005年6月10日 (金)

≪フォト俳句(143)≫6/10 花菖蒲 (外宮神苑 勾玉池⑧)

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 前回の5日に続いて8日も勾玉池を訪ねた。近くへの所用の帰路であった為に午後3時半頃である。
 何時もの早朝と違う雰囲気を感じる。陽射しは西に傾きかけていているから光線の位置、影のありようが変化しているからであろう。比べて頂ければお分かりになると思うが、写真の写りようも随分と違った。
 また早朝は伊勢市民の散策、ウォーキングの姿が殆どであるが、平日とは云えこの時間は観光客が多く賑やかである。

 当日は(139)5/29の記事で少し触れた「二見菖蒲ロマンの森」にも行ってみたが、ぽつりぽつりと咲いているのみである。勾玉池は満開に近い状態であるから意外であった。小山の裾に広がる菖蒲園だが ごく海に近い事が影響しているのであろうか。

      花菖蒲ぢかに地に置く旅鞄    飴山實

 上記の句の作者 飴山實氏は 『うつくしきあぎととあへり能登時雨』 (あぎと<顎>)の代表句など比較的抒情的な句風と印象していたが、平成12年に亡くなられた。早すぎる享年73歳であった。

       白菖蒲森影及びても著き  暢一


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2005年6月 7日 (火)

≪フォト俳句(142)≫6/7 花菖蒲・鴨 (外宮神苑 勾玉池⑦)

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 この5日に勾玉池に再度行ってみた。花菖蒲も前回よりはそこそこに咲いてをり、日曜日もあって早朝から訪れた観光客もしきりにカメラを向けている。満開にはもう少しであるから まだまだ楽しめそうだ。
 前回勾玉池の形は勾玉を想像して頂ければよいと書いたが、その形をしているのは偶然に自然にと云う訳ではない。
 明治15年に外宮の杜の環境護持の為、伊勢市民の有志が全国に浄財を募り池を中心とした神苑が造営整備された。
 池は神宮に因んで古代の装身具である勾玉の形をモチーフにして作られたものなのである。
 私はもっと古くからの池であろうと想像していたので、調べてみて意外であった。

 池面には旅立たずに残った鴨が3羽、近付いても今回は逃げもせずにいた。
 俳句ではこれらの鴨の事を春季の内は、渡る事なく居残った事を本意として「残る(り)鴨」「春の鴨」と春の季語にしている。
 又夏季の時期になると一年を通して居る事を本意として「通し鴨」と夏の季語にしている。去年の記事でも触れた。(参照

    水もさびし空もさびしと通し鴨   鈴木真砂女
 
 居残った鴨を淋しく感じるか、広々となった池面でのんびり出来て好いと感じるかは、見る人の境遇によって違ってくるのであろう。


     花菖蒲ことに白きが揺れてをり  暢一


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2005年6月 4日 (土)

≪フォト俳句(141)≫6/4 卯の花 (外宮神苑 勾玉池⑥)

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 前回記事の皐月の植え込みの端にある四阿(あづまや)の辺りで勾玉池は大きく東側に曲がり細くなる。 名の通り 池の形は勾玉の形を想像して頂ければよい。
 そこからは神宮の小山が迫り少し薄暗く池の奥と云う雰囲気がある。
 
 その奥まったところに今 「空木」(うつぎ)の白い花が房状に満開である。
 「空木の花」は「卯の花」の別称の方がよく知られている。「卯の花の匂う垣根に…♪」の歌でご存知の花である。
 図鑑に「卯の花」の名の由来として「卯月(陰暦四月)に咲く事から卯の花と云う」と載っていた。 これはおかしい。 鶏が先か卵が先かの話ではないが「卯の花の咲く時期である事から陰暦四月を卯月と云うようになった」が定説である。
 万葉集に大伴家持が
  「卯の花の咲く月立ちぬ霍公鳥来鳴き響めよ含みたりとも」(参考
と陰暦四月を「卯の花の咲く月」と詠んでいる事からも定説の通りであろう。
 尚 俳句の季語(夏季)としては主に「卯の花」「花卯木(はなうつぎ)」を使う。
 
    卯の花や一握となる洗ひ髪  鷲谷七菜子

 掲句の作者 鷲谷七菜子氏はこの度 句集「晨鐘」(しんしょう)にて「蛇笏賞」を受賞した。  「沈黙の中に思いをひびかせる俳句という詩形」と氏が述べているように端正な詩性を感じる句集である。
 「俳句俳話ノート」に概略と50句抄を掲載しているのでご覧頂きたい。


       神垣の池畔幽める花卯木  暢一


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