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2006年2月20日 (月)

≪フォト俳句(205)≫2/20 ③ 寄生木 (外宮神苑)

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 勾玉池からの帰りは外宮正面の火除橋の前を横切ってから木立中の小径を辿り、観光バス用の駐車場広場に出る。 その広場の向こうの裏参道である北御門から神路通りを歩いて月夜見宮経由で帰路につく訳だ。

 今の時期、この駐車場を通る折には何時も上を見ながら歩いている。
 枯枝に「寄生木」が大きな毬を作っているのだ。 青空に一部黄色く見える寄生木の様は中々面白いものがある。 常緑なのでクリスマスの飾りとして馴染みの植物でもある。
 
 植物図鑑サイトを見ると花期は冬とも春とも中には秋と記載しているものもあった。 実際は晩冬から春に黄色の小さな花が咲き後に金色の実が生ると云うのが正確なようであるが、遥か高みにあるので詳しくは観察出来なかった。
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 「寄生木」は「やどりぎ」と読む。 この名は寄生する木の総称だが、この木の固有名でもある。
 『ヤドリギ(寄生木) … ヤドリギ科  Last modified: Nov 25, 2003 。 別名:ホヤ,トビヅタ(飛び蔦)』と載っていた。 ケヤキやブナ等の落葉樹の大木に寄生する。

  あしひきの山の木末のほよ取りて
               挿頭しつらくは千年寿くとそ  大伴家持

 万葉集の歌であるが、「あしひきの(足引きの)」は山や峰等に掛る枕詞。 「ほよ(寄生)」は寄生木。 「挿頭し(かざし)」は字の通り頭髪に挿す。 「寿く(ほく)」は長寿を祈るとのそれぞれの意味にて、山の木末の寄生木を取って頭に飾り千年の長寿を祈ると詠んでいる訳だが、古来 寄生木には霊力のある宗教的なものを感じていたようだ。 枯木に生き々々と宿る寄生木の様から頷ける思いがする。

      寄生木やしづかに移る火事の雲   水原秋桜子

 「寄生木」だけでは花や実を詠み込まない限り季語と認められないから別に季語を斡旋して詠まなければならない。 掲句の秋桜子の句は寄生木を詠んだ句の中で一番知られているが、「火事」が冬の季語である。

           青空に金の寄生木冴返る  暢一

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                <左右の見出し画像拡大可>

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