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2006年4月の6件の記事

2006年4月30日 (日)

≪フォト俳句(220)≫4/30 ③春嵐翌日 (中部国際空港行) 

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 前回記事 春嵐の翌日4月12日はどんよりとした曇り空のもとに明けた。 ホテルの窓から見上げる早暁のタワービルも重苦しい。
 テレビのニュースでは出立できなかった250名程が春嵐の中部国際空港に夜を明かしたと報じている。
 思わぬ事にて成田空港へ着陸してしまった彼女は、航空会社手配のホテル迄 バスにて1時間以上走ったらしい。 首都高速も通ったと言っていたから航空会社も緊急のホテル手配に苦労したようだ。
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 成田空港を9時出立の予定らしいから、中部国際空港には10時頃着くだろう。 時間的に十分余裕があるものゝ落ち着かない。
 無料の朝食サービスがあると云うので6時半頃にホテル一階の喫茶ルームに降りた。
 ほゞ満室のはずだが喫茶ルームはガランとしている。 まだ時間が早い為だろう。 
 窓からはホームに止まっている新幹線が望める。
  
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 朝食を済ませて高架沿いに名古屋駅に行く。 駅前広場は平日にも拘らず早くも団体と思しき人々で混雑していた。
 名古屋鉄道のホームへ広場を抜けようとしてJRの空港行バス乗り場が目に止まった。 これは都合が良いとすぐ近くの切符売り場で出発時刻を尋ねると7時20分との事。 所要時間70分。 運賃千円也。

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 バスは高速道路の都市部を抜けると知多半島まで田園地帯を走る。 所々に桜も望める車窓風景は楽しかった。 川沿いの桜が町中をくねくねと延びている景を高速道路の高みから望む事が出来たのも印象深い。
 70分の所用時間の予定が50分で空港に着いてしまった。 時刻はまだ8時10分だ。 該当飛行機の到着時刻欄にはやはり10時と表示されている。 手続きを済ませて乗客がゲートから出てくるのにはそれから20分位は掛かるだろう。 2時間以上を待たねばならないが、待つ事にはもう慣れてしまった。
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 待ち時間の間にスカイデッキに出てみたりショッピングモールを覗いたりと時間つぶしをした後、伊勢迄の帰路を調べる為にアクセスフロアーに行ってみる。 バスか名鉄で名古屋迄行き、近鉄特急に乗り換えて伊勢へと考えていた。 いずれにしろ所用3時間、運賃は4千円近くは掛かる。 
 しかし前々回(№218)で題材とした空港と津を結ぶ高速船を利用すれば遥かに速く安価に帰る事が出来る。 予約していないから無理だろうと思いつつも、念の為に船着場に行って事務所で尋ねると今日は全ての便に空席ありとの事。 どうも空港から津への逆コースは比較的空いているようだ。 これで2時間も掛けずに帰る事が出来る。 運賃も伊勢まで計2,830円で済む。

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 安堵して到着ゲートに戻る。 いつしか10時が近い。 そこへ航空会社の社員と思しき人が携帯スピーカーで何かを告げている。 耳をすますと待ち侘びている到着時刻が11時に変更になったとの事。 やれやれであるが、仕方がない。 結局彼女がゲートに姿を見せたのは11時40分だった。 12時発の高速船に乗る為に挨拶もそこそこに彼女と船着場へ急ぐ。 かなりの距離があるのだ。

 船で伊勢湾を横断するのは初めてである。 空港島を沖合いから望むのは独特の景観だ。 飛魚だろうか、魚が次々と飛び跳ねていくのが見える。 多少荒れの見える海原での高速にも拘らず思った程は揺れず快適だ。

       海の東風見え得ぬものを鳴らしけり   加倉井秋を
 
 津から伊勢までのJR快速みえ号の車窓を所々桜が過ぎり、疲れきっている二人を慰めてくれた。

   微睡みつ覚めつ車窓の桜かな  暢一       <微睡(マドロ)み>

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2006年4月25日 (火)

≪フォト俳句(219)≫4/25 ②春嵐 (中部国際空港行) 

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 前回は中部国際空港まで見送りの為に出掛けた事を題材としたが、彼女の一時帰国をやはり中部国際空港へ迎えに行ったのは11日の夜の事であった。
 その日は月に一度の句会出席の為に夕方近くまで岡崎にいる。 左画像の地図を拡大して見て頂ければお分かりのように、岡崎と空港間は近距離なので都合の良い事だと漠然と考えていた。
 
 前日にネットで調べてみると、
 先ずの利用を考えていた岡崎駅から空港への直通バスは所要時間 1時間20分(1,700円)。 以外に時間が掛かり運賃も高い。 それは兎も角として午後4時15分が最終便では対象外だ。
 後は鉄路しかない訳だが、JRの東海道線で名古屋手前の金山駅まで30分掛けて戻り、そこから名古屋鉄道の常滑線に乗り換えて空港まで計1時間15分(1,390円)。 意外な大回りによる所用時間が必要だった。
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 それでも時間的には十分に余裕があるので、句会を終えたあと岡崎駅裏の居酒屋に夕食がてらに立ち寄った。
 小さな古い店にて、言っては悪いがごたごたと汚いくらいの居酒屋だ。 しかし一人で切り盛りしている女将の気風の良さと懐旧的な雰囲気が気に入って毎月句会の帰りに必ず立ち寄る。 もう十数年になるだろうか。 
 何時ものように深酒をする訳にもいかないので適当な酒量で店を出て岡崎駅に向ったが、外は何時しか激しい風雨にて驚いた。 まさに春嵐の様相だ。
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 金山駅で名鉄に乗り換えて暫くすると、強風で危険の為に常滑駅迄の運行となりますとの車内放送。 これは一大事と心焦っていると、また暫くして常滑駅から空港まで代行バスを出せる事になりましたとの放送があり安堵する。
 左の写真でお分かりのように常滑沖に造られた人工島の空港へは海上の橋を渡らなければならないから、基準以上の風速が観測されると電車は運行出来なくなるのであろう。

 常滑駅に着き駅員に誘導されてバスに乗り込む。 風雨は少し弱まっていた。 バス乗り場付近では駅員達が慌しい。 出立したバスの車窓に滲む駅前にはまだ多くのバスが待機していた。
 バスが橋を渡り始めた。 海上は流石に物凄い風だ。 バスが揺れる。 冷や冷やしながらも無事に空港のターミナルに入った時は正直ほっとした。
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 余裕のあるはずだった出迎え迄の時刻も何時しか迫っていた。 足早に到着ゲートへ行ってみると、飛行機も遅れていて着陸時間未定との事。 飛行機も強風雨の影響をと予想しなくはなかったが帰路を考えると今夜の内に伊勢に帰るのはもう無理なようだ。
 どの位の時間が経ったか覚えていないが、到着掲示板を見ると何時の間にか該当飛行機の到着時刻が翌日と表示されていて驚いた。 係員に尋ねると時刻は未定にて今のところ翌朝としか分からないとの返事である。 それで肝心の飛行機はどうなっているのかと問うと、そろそろ成田空港に着陸する頃でしょうとの答えが返ってきた。 一旦成田空港に着陸して夜を明かし翌朝中部国際空港に向うと云う訳だ。
 そうこうする内に成田空港に降りた彼女からやっと携帯に電話が入り、これから航空会社の手配したホテルに向うとの事。 私としては明日また迎えに出直すと返事を返すしかない。 
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 勿論伊勢に帰って出直す等とは不可能であるから泊まる所を探さなければならないが、私には少し遠くても名古屋迄行って駅前のビジネスホテルを探す事しか思い付かない。 常滑に戻る代行バスには長蛇の列が出来ていた。
 名古屋に着いたのは深夜12時前。 コンビニで飲食物を買いつつホテルを探す。 駅前と云う立地からこのような折はビジネスホテルも満室が多い。 4軒目でやっと空室のあるホテルを見つける事が出来た。

           春嵐心難民めく夜かな   石田波郷

 下の写真はホテルの窓から見た名古屋駅タワービルと駅のホームである。 近くに宿泊出来たのは幸いであった。

        春の夜をビジネスホテルに孤りかな  暢一


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2006年4月21日 (金)

≪フォト俳句(218)≫4/22 ①高速船(津~中部国際空港)

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 20日更新予定が身辺多忙から今日になってしまった。 20日に更新しているだろうとご訪問頂いた方々には申し訳なくお詫び申し上げる。
 
 暫く我が家に滞在していた海外在住の人を中部国際空港迄送っていった。 21日早暁に我が家から津市まで車にて出立したが、久し振りに夜明けと日の出の光景を楽しむ事も出来て思わぬ余禄であった。
 中部国際空港は愛称をセントレアと言い、昨年の2005年2月に開港したばかりの人工島の新空港であるが、一年目から黒字を計上出来たと最近報じられていた。 トヨタから空港首脳を迎え入れた成果であるが、関西空港の経営の惨状からも判断出来るように地方空港としては稀有な業績ぶりだ。

 伊勢から見ると中部国際空港は伊勢湾の反対側に位置する事から、陸路で行くのには車であれば2時間半、鉄道であれば乗り継いで3時間は掛かる。 見出し画像の通りに津市のなぎさ町から空港島迄アクセスしている高速船を利用するのが一番便利なのだ。 交通費も1、890円と格安で済む。 但し高速船は小型なので乗船人員に限りがあり予約が必要だ。今回も電話で2名の予約を入れたが、既に3席しか残っておらず危ないところだった。

 高速船で空港島までの伊勢湾は結構波があり荒れていたが定刻通りに40分で着いた。
 搭乗手続きを済ませ空港4階の喫茶店で朝食を摂った。 メニューに朝粥があったので注文してみたが、写真下中のように普通の日本風の粥にラー油とお酢が添えられている。 ウエートレスに訊ねると、中国の人はラー油を、東南アジアのある国の人は酢を粥に入れて食するのでそれぞれを添えてあるとの事だった。 辛いのが好きな私はラー油を入れて食べてみたが美味しかった。 

          空港に居りて永き日終りけり   宮津昭彦

 スカイデッキから飛行機が飛び去る迄を見送ったが、20分出発時刻ながら遠霞に機影が消えていったのは既に40分を過ぎていた。 風の強いデッキはとても寒かった。 

          吾妹乗る飛機もう見えぬ霞かな  暢一
           
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                      <写真拡大可>

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2006年4月15日 (土)

≪フォト俳句(217)≫4/15 桜 (宮川堤)

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 今日15日も小雨が降ったり止んだりと、ここ何日も青空を見ていない。
 伊勢に於いては一週間位前から花見時にてまだ桜が咲き残っている。 
 天候不順が続いている事が非常に残念であるが、9日の朝に快晴の宮川堤の桜を撮影していた事が幸いであった。
  伊勢市内西方の住宅密集地と田園との境に位置する宮川堤は日本桜の名所100選にも挙げられていて県内では有名な花見所だ。
 休日や夜は花見客で混雑するが、朝は散策の人がちらほらと見えるだけなので桜の美しさを落ち着いて堪能する事が出来た。

        花どきの障子明りに目覚めけり   岡本眸

 宮川堤の一角に小さなグランド跡があるが、早々と多数の鯉幟が泳いでいた。
 この鯉幟の景は昨年も№130にて取り上げたので宜しければご覧頂きたい。
 また写真下中の遠景に写る洋館は尾崎萼堂記念館である。

          伊勢はいま桜吹雪のしきりなる  暢一

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2006年4月10日 (月)

≪フォト俳句(216)≫4/10⑦春の鴨(外宮神苑勾玉池)

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 3月7日午後一杯の散策時の題材を続けている内に早くも一ヶ月が過ぎてしまった。
 開花が遅く気を揉んだ伊勢の桜も今や満開である。 春の他の花々も町角で咲いている。
 また平成25年にかけての伊勢神宮ご遷宮行事の中で最も華やかなお木曳行事も始まりだし、各町それぞれが挙って一ヶ月以上続く。 今日も昼と夜に別々の町のお木曳車が翌朝ご神木を積む為に宮川堤に向って大勢の町民に曳かれ、賑やかな木遣り唄や太鼓の音と共に我が家の前を通って行った。
 と言った具合に次の題材が目白押しなので、まだ触れたい事を色々と残しているが今回の⑦春の鴨で一先ず終りにしたいと思う。
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 勾玉池を巡ったり佇んだりベンチに憩ったりしている内に何時しか夕色が濃くなってきた。
 池に思い々々に散らばっていた鴨も池の蘆枯れる所に一列に立つ杭の上へ留まって休みの姿勢を見せだした。
 常連の人なのだろう。 鴨に餌を投げる人が現れて一時騒然となるが、すぐに又元の静かな景に戻った。
      
           暗きへと少し動きぬ春の鴨   村沢夏風

 4月に入ってからはまだ勾玉池を訪れていないが、今月の内に北へ旅立つだろう。

            一列の端が乱れて春の鴨  暢一

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                     <全写真拡大可>

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2006年4月 5日 (水)

≪フォト俳句(215)≫4/5⑥春の鴨(外宮神苑勾玉池)

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 勾玉池にはまだが旅立たずにいる。 
 歳時記には3月から5月にかけて北に旅立っていくと載る。 私が勾玉池を訪れるのは気紛れなので毎年いつの間にか池から鴨の姿が消えてをり、しかとは断定できないが4月の内の事だろうと思う。 

 写真を撮っていて勾玉池では見慣れない鳥が二羽混じっている事に気が付いた。 
 下記写真の黒い鳥はカイツブリとすぐに分かった。 しかし同じく下記写真のの白い大型の鳥の方は「掲示板&談話室」に写真を掲載したところ句友が青鷺だろうと教えてくれた。
 今年の勾玉池の鴨については№203でも題材としたので宜しければご覧頂きたい。 池畔の日射しの違いもお分かり頂けると思う。

        誓子三鬼遊ぶや春の鴨あそぶ   鈴木六林男

 鈴木六林男の掲句は誓子・三鬼が揃って吟行などをしている景を詠んだものだと思うが、奇しくも山口誓子(平成5年3月26日没)、西東三鬼(昭和37年4月1日没)と師弟共に忌日は春の鴨の頃である。
 
 鴨に関する季語については№203でも少し触れたが、今の時期の鴨の季語としては「春の鴨」「引鴨」「引く鴨」「鴨引く」「行く鴨」「鴨帰る」「帰る鴨」「帰り鴨」「残る鴨」「残り鴨」等と使う。
 これらの季語を代表する「春の鴨」は他の傍題季語のように春になって旅立つ鴨、旅立つ前の鴨、旅立たずに残る鴨、と少しづつ違った意味にて詠まれるので鑑賞の折に留意する必要がある。
 例えば
        残りしか残されゐしか春の鴨   岡本眸

の有名な句の「春の鴨」は旅立つ前の鴨の事ではなく、旅立たずに残る鴨の事であるのは明らかだ。

         春の鴨つがひつがひの離れざる  暢一

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