≪フォト俳句(226)≫5/20⑤牡丹園(朝田寺・松阪市)

松阪市にある朝田寺を題材としての5回目である。
仏像や仏画を堪能した後ようやく牡丹園に入った。
入り口に「庭園管理の為にご協力下さい」と縦看板が立ち、入園料400円とある。 事務所で700円支払ったから、本堂・展示場の拝観料は300円だったと云う事になる。

牡丹園への門をくぐると俄に牡丹の香が心地良く匂ってきた。
右画像にカメラや三脚を持った人々が写っているが、カメラ一式を携えた人も多い。
園を巡っている間に本格的なカメラ・レンズ・三脚で重装備している女性も複数見掛けた。
私も同じように写真撮影を趣味とした昔もあったが、その時代に女性の姿は皆無だった。

入ってすぐの建屋の中にはバケツに植えられた牡丹がところ狭しと並んでいた。
どうも貴重な花はここで大切に管理しているようだ。
係りの方が「良い時に来られましたね。珍しい黄色の牡丹が丁度咲いたところです」と案内してくれた。
老いた母に同行していると皆さん親切に接してくれる。
左の画像がそうである。 図鑑を調べてみると黄色の牡丹は7品種載っており、格別の珍種と云う訳ではなさそうだ。 栽培している所が比較的少ないと云う程度なのだろう。

黄も鮮やかな木香薔薇のアーチをくぐって園内の小径を辿る。
実に様々な品種の牡丹が見事に咲いていて、右顧左眄に忙しい程だ。
最下部に撮影した牡丹の花をずらっと掲載してみたが、それぞれに優雅な名が付いていて図鑑には120品種以上が名を附して載っていた。

一周廻った辺りに床机が据えてあり灰皿もあったので一服していると、奥の小径から人々が出て来た。
風情のある池があり、その向こうにまだ牡丹園がありますよと教えられて立ち上がる。 母に大丈夫かと訊くと思った以上に元気な声が返ってきた。 久し振りの牡丹園に母も上機嫌だ。

取り敢えず一番奥の牡丹園をまた楽しんだ後、引き返して池の周りを佇みつゝゆっくりと巡った。
錦鯉が苔むした古池に鮮やかだ。 見事な大鯉である。
牡丹の中にも錦鯉によく似た紅白模様の花があったなとふと思った。
白牡丹といふといへども紅ほのか 高浜虚子
牡丹で白眉の句は虚子の掲句であろう。 白牡丹の一つを見ていて この句がすぐ頭に浮かんだ。
他に著名な句を数句挙げてみる。
牡丹百二百三百門一つ 阿波野青畝
火の奥に牡丹崩るるさまを見つ 加藤楸邨
ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森澄雄
牡丹園池の辺に来て息を抜き 暢一
尚 本記事中に掲載出来なかった牡丹の画像多数枚を◇朝田寺未掲載画像集◇に纏めた。




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◇朝田寺未掲載画像集◇
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