≪フォト俳句(227)≫5/25 ⑥花水木その他(朝田寺)

牡丹の名所である朝田寺の記事も前回に牡丹をたっぷりとご紹介して最後のつもりだったが、他にあまり見掛けない花も咲いていたのでもう一回続ける事にした。
お付合い頂きたい。
堪能した牡丹園から山門前の広場に出ると、見慣れない花を咲かせている樹がある。 丁度お寺の人がいたので訊ねてみたがご存じなかった。 花の形から満作の一種のようだがと帰宅後調べてみた。
紅花常葉満作(ベニバナトキワマンサク)らしい。 常葉満作は薄いクリーム色だが、この花は名の通り紅色をしている。

また早春に咲く満作は落葉樹にて枯枝に花を咲かせるが、紅花常葉満作始め常葉満作類は常緑にて左側に掲載した画像でも少ないものゝ緑の葉が見られる。 満作については№208(3/5)を参照して頂きたい。
紅花常葉満作の樹の横には鮮やかな躑躅をバックにして牡丹も咲いていた。

私には珍しかったのが左画像の樒(シキミ)の花。 別名は花の木、花柴。 牡丹園の隅に咲いていた。 墓参りには欠かせない樒だが花は初めて見た。 もっとも私の一族は神式なので樒でなく榊を供えるからあまり縁のない樒ではある。
尚 樒の実は要注意らしい。日本では毒物及び劇物取締法にて植物で唯一劇物に指定されている猛毒のある実だ。 そもそも「しきみ」は「悪しき実」が語源と言われている。
伊勢では樒を「しきび」と呼んでいる。 愛知や香川の方も「しきび」と呼ぶと仰っていたが、どの図鑑にも「しきみ」で載っているから正式学名はやはり「しきみ」なのだろう。 辞書に「しきび」は「しきみ」の別称とあった。

次の花は大手毬の花。 別名は手毬花。
丸く真白な花房がゆさゆさと密集して咲き印象的で美しい花だ。
よく似た名の花で小手毬があるが別の科である。
右画像で大手毬の前の牡丹は蕾だ。 まだゝゝこの先も牡丹は楽しめそうである。

牡丹園の奥の堂裏に咲いていた著莪(シャガ)の花。 射干とも書く。 別名は胡蝶花。
私の近辺でも土手や裏山の径、藪沿い等に群生していてお馴染みの花だ。 アヤメ科の楚々として美しい花にも拘らず庭園等で咲かせているのを余り見掛けない。

随所に一番多く咲いていたのが花水木だった。
別名はアメリカヤマボウシ。
花水木については、№221(5/21)でも近所の商店街で満開の様を取り上げた。

左画像は赤花の花水木。
花水木は特に近年街路樹などに採用される事が多くなってきたようだ。 赤い実や紅葉も美しいからであろう。
朝田寺はその名の通り田に囲まれて建っている。 園内を散策している折も所々から望む田植えの済んだばかりの水田が爽やかだ。
水たたへ植田かがやく旅にあり 山口青邨
私達の訪れた折の躑躅はまだごく一部しか咲いていなかったが、今はもう満開かも知れない。
次は紫陽花、その後は蓮の花と楽しみがまだゝゝ控えている朝田寺である。
堂裏の綺麗に掃かれ著莪の花 暢一
尚 その他の画像を多数枚◇朝田寺未掲載画像集◇に纏めたので宜しければご覧頂きたい。

<記事中全画像拡大可>
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