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2006年7月20日 (木)

≪フォト俳句(239)≫7/20 ⑦ 爪切不動尊 (志摩市御座)

Img_4731

 伊勢志摩吟行会記も7回目となったが、これから二日目に巡った土地を題材に もう少し進めていきたいと思う。 お付合い頂きたい。

 朝食の後、旅館のご主人が車で御座をご案内しましょうかと申し出てくれた。 
 まず連れて行って頂いたのが 「爪切不動尊」 。

Img_4690 ここは吟行会計画の折に目を付けていたのだが、地図で判断すると金比羅山の実に狭い道をくねくねと登って行かなくてはならないようなので諦めていた所だったから嬉しかった。
 実際に宿の車で連れっていって頂くと想像以上の狭さにて辿道のようだ。

 駐車場とも言えぬ空地に車を停めて、途中にぽつんぽつんと建っているお堂に寄りつゝ「爪切不動尊」 に向う。

Img_4687 Img_4696 道すがらに大きな 「梅雨茸」 が見られ、皆で取り囲む。 俳人はこんな物でも興味津々なのだ。
 「梅雨茸」 は梅雨の頃に生える様々な茸を総称して言うが、俳句以外ではあまり使用しない言葉かもしれない。

 サルスベリのようにつるゝゝとした木が珍しい。 近づいて見ると根元に樹皮が散乱している。 
 幹に 「バクチノキ」との札が添えてあり、樹皮が剥がれる様から 博打で身ぐるみ剥がされる事になぞらえたのかしらと皆で笑いあった。
 図鑑を調べると 「博打の木」 と書き、想像した通りだった。 
 暖地の主に沿海地に生える常緑高木。 葉からバクチ水というのが採取され,咳止め,鎮静剤として使われると載っていた。 

           梅雨きのこ大耳なして聞くは何  角川源義


Img_4692 Img_4694 「爪切不動尊」 の如何にも古びた大鳥居より急勾配の階段を下りると茶屋を兼ねた建物に入る。 御札その他も売っていた。 
 辺地の山中の不動尊だが想像を越える大きな規模の不動尊だった。
 それもそのはずで、日本三大不動尊の一つに数えられている。

 爪切不動尊は 延暦年間(782~806)の頃に弘法大師が自然石に不動明王像を爪で刻んで、爪切不動尊と称し建立したとされており、その不動尊は秘仏としてご開帳された事がないそうだ。


Img_4705 Img_4709 旅館のご主人に由緒や言い伝えなどを説明して頂く。 
 曰く、右画像の梵字石は室町時代のものと言われているが、一石一仏を表し二十五石ある。
 大師堂裏に 「撫で石」 があり地元民は誰もが年越し参りをして 「撫で石」 に触り祈願する事を慣わしとしている。 (実際に触ってみたが、実につるつると磨耗していた。 何百年いや、もしかしたら一千年以上の掌による磨耗なのかもしれないのだ)
 それから、弘法大師が法力で畑を荒らすモグラを封じ込めたので、今でも御座にモグラはいない…等々と面白かった。


Img_4710 Img_4712 また 涼しげに滴る岩場にもご案内頂く。
 この滴りの由来も説明して頂いたが、忘れてしまった。 
 兎に角 膝痛を治してくれるご利益があると言うので、早速 小さな柄杓に滴りを受けて膝を濡らしている会員もいたが、宿のご主人に 「先ず合掌をして居住地・氏名を名乗り 願い事を唱えてからお祈りしつゝ霊水を受けなさい」 と叱られていた。 
 私はこのような事をあまり好まないので見ているだけだったが、叱られて神妙にやり直している会員諸氏を見ていて笑いを堪えるのに苦労した。


             滴りに賽銭箱の置かれあり  暢一


  爪切不動尊はうっそうとした森の谷間に、本堂・大師堂・薬師堂・籠堂・霊符堂等々が配置され、荘厳な雰囲気が漂っている。
 朝にも拘らず薄暗い為に画像が少し不鮮明になってしまった。

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          Img_4720 Img_4718


Img_4725 それぞれのお堂を巡り終え、左画像の階段を下りて茶屋前に少し広がる境内に戻る。 
 茶屋では足の少し不自由な会員がお茶を頂きながら待っている。 急な谷間に点在するお堂を巡るのは無理なのだ。

 私達もお茶を頂きながら一休みする。 灰皿のあるのが有り難い。 
 漁民信仰の厚い爪切不動尊らしく大漁祈願のお守りが各種並べられているので一つ買った。 ま~商売繁盛にも通じるだろうと…。

Img_4733 茶屋の柱の俳句が目に留まる。 地元の俳人だろうか。

     花の雨不動に暗き燭の揺れ  小川栄子


Img_4732 一服の後、旅館のご主人が次は 「御座の潮仏」 にご案内しますと仰る。
 「潮仏」 は俳人の間で全国的に有名なのだ。 
 この吟行会でも一昨年に一度訪れてはいるのだが、折角のご好意なので その事は言わずにご案内して頂く事にして急な階段を登り爪切不動尊を後にした。

 次回はこの 「御座の潮仏」 と 「浜島漁港」 へ話題を進めていきたいと思っている。

                      <全画像拡大可>

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