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2006年9月10日 (日)

≪フォト俳句(249)≫9/10 珊瑚樹 (坂社)

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 伊勢市内には伊勢神宮の別宮、摂社、末社が多数点在している事は時折りに触れてきた。
 その末社の一つに八日市場町の 「坂社」 がある。

 「坂社」 は街中ながら隣が等観寺、向かいが市立図書館と環境の佳い所にある。
 尚 等観寺については下記にて題材にした事がある。 宜しければクリックしてご覧頂きたい。
           ↓
 ≪‘のぶ`のフォト俳句≫~from伊勢(210)


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Img_2482 社の前に坂社の由来の説明板がある。
 要領よく短く纏められているので、下記にそれを引き写してみる。 決して面倒だからと云う訳ではない。

 『昔、この地方は山田ヶ原と称し 宮川の分流が幾すじも流れて堰や原野があり、水止野(シトミノ)・清野(キヨノ)・前野・美野(ミノ)・坂野などと呼ばれていました。
 これらの地には、その土地の名をつけた産土神をおまつりしました。これらを産土神八社と称しました。当社も八社の一つで、坂野村社・坂村社などと称されてきました。
 創祭年代は明らかではありませんが、古記録などから、およそ1200年前の奈良朝末期にまつられた古祠と推察されます。

 時代はくだって、中世、山田の地は、坂・須原・美野の三方にわけて自治が行なわれましたが(「山田三方」の名の由来)、当社は坂地方(八日市場から浦口に至る区域)の人々が、崇敬した産土神であります。
 ところで中世、このあたりは、その町名からわかるように毎月 8のつく日に市が立ってにぎわいました。境内社の上座蛭子(カミザエビス)社は、その市の護り神をまつる社です。
 また、産土八社の一つ藤社は昭和20年に外宮宮域の整備のため当地に合祀されました。』

 以上だが、1200年前の奈良時代の祠が起源とは如何にも伊勢らしき歴史の古さである。


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 坂社にも稲荷神社が祀られて、色彩の少ない神社の境内の一部を赤く彩っている。
 説明文にも登場した 「上座蛭子社」 はこの稲荷神社の更に奥に祀られているが、そこは今 「珊瑚樹」 が真っ赤に実を付けていて見事だ。

 一昨年にも取り上げたが、携帯写真の小さく不鮮明な画像だったので 前回と同じくデジカメ画像でご紹介し直したいと思う。

B1img_2473 B2img_2474 「珊瑚樹」 は初夏に白い花を咲かせ10月に実をつけると歳時記に書かれている。 
 右画像は5月22日に同所で撮影しておいたものだが 珊瑚樹の蕾。 例年6月に入ると小さな白い花を咲かせる。
 8月には赤い実が見られだすから、伊勢地方は歳時記の記述よりは早いようだ。


           珊瑚樹の実の照り伊勢の国ゆたか   鷹羽狩行     


 成長が早い事から防火樹として神社の垣等に植えられている。 外宮外苑でも植えられているなど今の時期の伊勢では随所で目に付く珊瑚樹である。


            珊瑚樹や神事の列の白衣装  暢一


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 上の画像三枚が 「上座蛭子社」 の社殿である。
 今でも八日市場町との町名に残っているように、中世以降この辺りは8日18日28日に市が立っていた。 上座蛭子社はその市の護り神であったと前述したが、謂わば商売の神様と云う事になる。


C2img_4177 C1img_4172 社殿の横に 「なぞらへし木の根おがまん春神事」 の札を添え、朽ちた大きな根が注連縄を掛けて祀られている。
 ま~意味は説明しなくてもお判り頂けるだろう。 


  <全画像拡大可>

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コメント

京都奈良はお寺が多いのですが、
伊勢はやはり神社が多いのでしょうね。
お寺は少ない?

珊瑚樹、見事です。
鷹羽狩行の句、今日の日の珊瑚樹のために
詠まれた句のように感じました。
これはよく垣根にも使われますよね。

投稿: 菊子 | 2006年9月10日 (日) 13:18

 菊子さん、珊瑚樹は本当に綺麗ですね。今の伊勢を一番彩っているのでしょう。
 伊勢でもお寺は沢山ありますが、町寺ばかりですね。
 京都のような大寺院や観光的な寺は朝熊山の金剛證寺くらいでしょうか。

 この事は№210でもちょっと触れてみました。

投稿: のぶ | 2006年9月10日 (日) 14:43

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