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2006年11月10日 (金)

≪フォト俳句(261)≫11/10 伊勢路・三重県

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 前回記事で名古屋の熱田神宮から伊勢路を経て伊勢神宮までの全日本大学駅伝を取り上げたが、駅伝が駆け抜けた伊勢平野の画像と共に伊勢路と三重県について今回は取り上げてみたいと思う。

 画像は10月10日に近鉄車窓から撮った三重県中南部の伊勢市を流れる宮川から、三重県北部の鈴鹿川までの水のある景にした。 少し前の近鉄車窓の記事とよく似た場所の画像もあるがご容赦頂きたい。 


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 駅伝が走った「伊勢路」は、東海道42番目の宿場町であった桑名の「七里の渡し」を起点として伊勢神宮まで伊勢平野を南下する街道の事を指す。 因みに「七里の渡し」は熱田の宮の渡しから海上を七里船に乗って着いた事からの名だ。 今も伊勢路の起点としての大鳥居が建っている。

 しかし「伊勢路」とは各方面から伊勢を目指す主要街道の総称だから、関西方面から また熊野方面から伊勢迄の街道も伊勢路と呼ぶ。 近年 熊野古道が世界遺産に登録されてからは熊野からの伊勢路がよく話題になり、ネット検索でもこちらのヒット数の方が遥かに多い。

 また伊勢志摩吟行会記の№242№243にて触れた五ヶ所湾西部辺りから伊勢方面に行く山間の古道の途中にその名も「伊勢路」と云う地名があり興味をひく。 鄙びた山里に過ぎないだろうけれど一度訪れてみたいものだ。
 正確に住所を記すならば「三重県南伊勢町伊勢路」である。


 三重県は昔の令制国で言えば、伊勢国、志摩国、伊賀国、紀伊国の一部より成る。

 南北に180kmと非常に細長く、地形も伊勢湾北部から熊野灘の南部までの海岸地帯、伊勢平野などの平野部、鈴鹿山脈を代表とする西部の山脈地帯、青山高原などの高地、盆地、低地、等々と実に多様である事から気候も地域差が大きく変化に富んでいる。 
 北部山地は雪国の景を見せるが、南部で雪を見るのは年に数える程だ。

 座興で三重県と隣接する県の数はとクイズを出してみると、三重県人であっても正確に答えられない。
 正解は6県。 北部で愛知県・岐阜県。 北西部で滋賀県・京都府。 西部で奈良県。 南部で和歌山県と隣接している。 5県は判かるけれど京都府のごく一部と隣接している事を知らない人の多いのがこのクイズのポイントだ。


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 「三重」の語源は古事記に遡る。 
 日本武尊が東方遠征を終えて桑名郡尾津(桑名市)の浜から能褒野(亀山市)へ向かう途中の事、古事記に『「吾が足は三重の勾がり(曲り)の如くして甚だ疲れたり」とのりたまいき。故、其地を號けて三重と謂ふ。』とあることに由来するとされている。

 能褒野(のぼの)まで来て日本武尊は力尽き息絶える。 そこに陵(墳墓)を造ったところ一羽の白鳥が陵から大和目指して飛び立ったと言う故事は有名だ。
 明治12年に内務省が亀山市の能褒野神社西にある丁字(ちょうじ)塚と呼ばれる前方後円墳を日本武尊の陵と指定したが、史実かどうか定かではないようだ。

  能褒野の地は国道1号線や関西本線が四日市方面から来て亀山の手前辺りで近くを通っている。

          時雨つつ能褒野辺りの車窓かな  暢一


 白鳥が飛び立った能褒野の墳墓を白鳥陵と呼ぶが、大和までの途中に白鳥が舞い降りたとする伝説地に今でも白鳥陵と呼ばれる古墳がそれぞれ遺っている。
  最初に舞い降りたと言われる奈良県御所市琴弾原。 そして大阪府羽曳野市旧市邑。

 郷土にまつわる話から興味を持ち古事記を読む事になった若い頃が懐かしく思い出される。
 尚、日本武尊に関しては「歴史の扉 ヤマトタケル」を参照させて頂いた。 多数の現地画像と共に詳しく掲載されているので興味のおありになる方はご覧になって頂きたい。


          棕櫚剥ぐや古事記の川に映りつつ   加倉井秋を


  (「棕櫚剥ぐ」は初冬の季語。棕櫚の幹の皮を剥いて表面の毛状繊維を採取することを言う。)

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                        <全画像拡大可>

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