≪フォト俳句(276)≫3/10 ② 白梅 (かさもり稲荷 法住院)
前回記事で法住院の初護摩の始まりを告げる市中お練り供養の様子を取り上げたが、
今回は白梅の咲く法住院をご紹介したい。
前回記事の最後にも触れたが、下 左端画像の法住院境内には1月8日に挙行された柴燈大護摩供の跡が残っている。
法住院はかさもり稲荷と普通呼ばれている。 近所の人に法住院の名で訊ねても判らないかも知れない。 かさもりさんと言われて あ~あのお寺と気がつく程だ。 斯く云う私もそうだった。
稲荷神社の堂の中を覗いてみると、祈願の絵馬が笠の形をしていて珍しい。
かさもりの名に因んでの事かも知れないが由来は知らない。
しかしかさもりは漢字で瘡守と書く。
瘡は「できもの・はれものなどの皮膚病」の意味。 できものや傷口の皮膜を云う瘡蓋(かさぶた)の瘡(かさ)だ。 決して「笠」を意味する字ではない。
調べてみると瘡守稲荷の名は全国的に見られる。
法住院のかさもりさんは商売繁盛・病気平癒をうたっているが、元々はできもの・はれもの除けの稲荷なのだろう。
と思ってネットを検索していたら それを裏付ける民話を見つけた。
民話「瘡守稲荷(かさもりいなり)」である。 興味のある方はご覧頂きたい。
狛犬は稲荷であるから 当然として狐だ。 狛狐なんて聞いた事がない。 いったい何と呼ぶのだろう。 一刀彫のような荒削りなので分かり難いが、左側の狐が巻物を 右側が宝玉を咥えている。
白梅や稲荷狐の荒削り
法住院は寺号を花慶山法住院山安寺と言う。 天台宗山門派にて比叡山延暦寺の末寺。
885年頃に智証大師により建立されたとの歴史を誇り、本尊の不動明王立像は智証大師が42歳厄年の折の自作と言われる。
また平清盛寄進の尼天像や伊勢国司であった北畠家の護持仏の十一面観音像などと文化財も多い。
白梅や仏を入るゝ経の声 飴山實
稲荷の由来等については一昨年に
≪フォト俳句(108)≫、≪フォト俳句(109)≫、≪フォト俳句(110)≫等で取り上げた事もある。
境内には蘇鉄句碑と呼ばれて知られている芭蕉の句碑やその他の句碑などが建つが、次回に譲りたいと思う。
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