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先日 なばなの里を訪れた。
東海地区の方なら誰でもがご存知の近年人気のある植物園である。 伊勢からも訪れる人が多く、私の知人は皆訪れていて、中には一年に何度も訪れ四季折々の花々を楽しんでいる人もいる程の人気振りだ。
経験の無いのは私だけだったが、桑名の知人が案内してくれる事になりやっと訪れる事が叶った。 車椅子を無料で借りる事が出来るとその知人が教えてくれたので、米寿を過ぎた母も同道出来た事が嬉しかった。
なばなの里の所在地は三重県桑名市長島町。 愛知県との県境近くの長良川畔に位置する。
一時は社会問題にもなった悪名高い長良川河口堰の道一つ隔てた向かい側に広がり、23万㎡もの広大な敷地を誇る。 その道を更に長良川河口まで行くと長島観光開発(株)が経営するプールや遊園地のナガシマスパーランドと長島温泉に出るが、なばなの里も同社の運営施設である。
一人1500円の入園料を払って園内に入る。 花のシーズンとは言え月曜日だったので駐車もスムーズにて園内も比較的静かだ。 と言っても駐車場も園も広大なのでかなりの人数が来園しているであろうとは思われた。 土日曜日はその広大な駐車場に長蛇の列が出来るそうだ。


画像の上2枚は花桃。 一枝に赤と紅白まだらの花が咲いているのが美しい。 比較的大振りの花だ。
下2枚は水仙の一種だったと思うが、同行者がいるので名札に書かれている名を記録する余裕がなかった為に不明である。

上左1枚目の黄色い花は菜の花。
1枚目と2枚目の白い花木は利久梅。 薔薇科。 中国原産にて明治末期に渡来。
下右端は水仙の園。

上三枚は三椏(ミツマタ)。 三叉とも書く。 沈丁花科。 これも中国原産。
江戸時代初期に渡来し、樹皮には強い繊維があり皺になり難く虫害にも強いので和紙の原料として、現代でも一万円札等の紙幣や重要な書類用に使われている。
と云った事はある程度知っていたが、三椏の花を見るのは私も初めてだったので、黄と赤と咲き分けている花の姿には少し驚いた。
右画像は園の中央にある池。 一息つける憩いの場を与えている。
春の園会話弾めば歩の緩く 暢一

左端の画像は数種の花桃。 右から二枚の紫の花も名札を読んだが忘れた。
(<追記> 4/22に菊子さんよりこの紫の花の名を教えて頂いた。
姫金魚草。 別名 リナリア。 胡麻の葉草科。 ピンク色の花もあるそうだが、ピンク色ならば花の形からも姫金魚草の名の付いた事が頷ける)

この黄色い花には名札が無かったが、枝垂れているところから雲南黄梅だと思う。 木犀科。 普通の黄梅よりも遥かに花が大きい。


園内にはイタリア・中国料理その他のレストランが8ヶ所点在しているが、その内の一つの日本料理店で昼食を取った。 雲南黄梅の画像にその日本料理店の一部が写っている。
右端画像の展望台は料理店の席から窓越しに撮ったものだが、回転しながら上下して地上45mまで360度の上空散歩を7分間楽しめるそうだ。 乗る暇は無かった。
メニューは2500円程からとちょっと高い。 画像は食した旬の筍膳。 やはり2500円程だったが、まず高目に見ても1500円までの料理だろう が実感だった。 但し入園料1500円の内、1000円がクーポン券として使えるので、支払いは1500円で済んだ。 何か得をしたような気分がしたが、実際には2500円払っている事に変わりがない訳で、園内での消費を即し 且つ割高感を和らげる巧妙なシステムだ。 下世話な話になってしまったが、料理は美味しかった。


なばなの里には薔薇園やベゴニアガーデンその他のテーマ園があるが、メインは花ひろばである。 ここは四季折々にテーマを変えて楽しませてくれる一番の目玉広場である。
今はチューリップ。 13000坪(約43000㎡)一面に120万本のチューリップが色とりどりにデザインされて咲き誇り、誠に見事な景だ。
チューリップだけでは隙間が目立つので、そこをビオラその他の小さな花で埋めている。 その花々の色も工夫されていてチューリップがより鮮やかにデザインされる事になる。
チュ-リップ喜びだけを持つている 細見綾子
下の左画像のパンダもチューリップだけでは不可能なデザインだ。
白も黄色の花も共にチューリップだそうな。


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