≪フォト俳句(288)≫4/16 桜 & 紅葉 (岐阜県 養老の滝)
4月6日に岐阜県の養老公園を訪れました。
ここは親孝行の伝説で知られた養老の滝の名所ですが、桜の名所でもあるのです。
冒頭の画像は養老の滝から少し下流の公園内の橋にて 滝の落ちる山に向って撮影したものです。
養老公園は紅葉の名所としてのほうが有名なのですが、昨年その紅葉狩に訪れた折に頂上に落ちる養老の滝まで登ったので 今回の花見は途中で引き返しました。
養老の滝の伝説は 孝行で評判の樵に心打たれた神が滝の水をお酒に変え、それを飲んだ年老いた父親の病気が治り元気を取り戻した、と云う養老孝子伝説ですが、渓流沿いの径を辿る途中にその樵 源丞内の墓がありました。 左画像の奥まった所に見えるのがその墓碑です。 彼は後に美濃守になったと伝えられています。
これについて面白い民話のサイトがありました。 宜しければ下記をクリックしてご覧になってみて下さい。
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岐阜の昔話「養老の滝」
この孝行話を知った元正天皇が養老の滝を行幸の上、飲浴して『膚は滑らかに、痛むところを洗へばすっかり治った。 めでたい出来事である。 老を養う若変りの水である』 と感服し、年号までを養老と改め、八十才以上の老人に授階や恩賜を、孝子節婦を表彰し、この地方の人々の税を免除した、との記述が新日本記や古今著聞集等に残っています。
またお酒になったという水は養老の滝ではなく、近くの菊水泉という泉ともいわれています。 元正天皇が沐浴したのも菊水泉という伝説もあるそうです。
右画像がその菊水泉ですが、現在も環境省の名水百選に選ばれています。
渓流沿いに養老の滝の名水を使っている事を売りにしている喫茶を兼ねたお店がありました。
店名も 46WATERA。
丁度 一休みの頃合だったので寄ってみましたが、川原に迫り出したテラスで頂いた珈琲は美味しかった。
養老の滝の渓流の手前には様々な施設も点在する広大な公園が広がっていますが、その一角の芝生に座って持参した弁当を開きました。 上の画像が同所です。
桜は少しの風でも激しく落花して弁当にも散り込みます。 私は何と風流な事と楽しんでいましたが、子供は一生懸命弁当に付いた花弁を取り除いていました。
限りなき如くに落花しきりなり 暢一
公園を抜ける道々にも桜が枝を差し伸べ、花のトンネルを潜る趣を味わいながら帰路につきました。
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桜も素晴らしい養老の滝と公園ですが、先にも触れたように ここは紅葉の名所としての方が有名です。
上画像は本記事冒頭に載せた画像と同所の紅葉の景です。
昨年12月2日に訪れたものゝ ご紹介する機会を失していましたので、その折に撮影した紅葉の景も載せてみました。
上の左画像が養老の滝です。
他の上下画像はその渓流沿いの紅葉黄葉です。
紅葉黄葉峡を雪崩れて勢ひけり 暢一
下の画像は養老公園内の楓紅葉。 渓流沿いの紅葉とは違う 艶やかで落ち着きのある趣です。
<全画像拡大可>
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