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2006.01.26

冬籠る  (句評)  

          旅終へてあと平凡に冬籠る   加藤暢一


 作者の年齢は存じ上げないが、たんたんと述べた表現におのずから一抹の寂しさも滲んで…。
 そんな日常から変化を求めて行動を起こし、旅に出た。
 少し刺激的で少し新鮮であった幾日だが所詮旅は旅である。
 中七以下のまことに素直な措辞の効果,中々どうして平凡ではない構成と、感服した。 
                                         (萩原記代氏) 1997

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