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2006.01.26

仔猫  (句評)  

          温もりと云ふ重さあり掌に仔猫   加藤暢一


 深い愛情を持って生まれたての仔猫に対している作者の心が、温もりを重さと感じたのだ。
 まことに繊細な感覚である。
 本来なら掌にのる仔猫は軽い筈であるが、一つの命を大事に緊張してみつめておれば、重く感じる事は十分納得出来る。
 命の尊さを上手に吐露していて味わい深い。              
                                        (小島みつ代氏) 1993

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