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2006.07.30

除夜の湯  (句評)  

         除夜の湯へ行くたれかれに会ひたくて  加藤暢一


 三重は伊勢市在住の作者。 俳句研究の 「岡本眸特集」 に感銘。 眸先生に魅せられて俳句を始められたという、商店街で経営されている作者。
 さてこの一句。 仕事納めはどうしても夜遅くまで続ける作者は、この夜だけは町内の銭湯に出かけると云う。
 一年中の垢を落とし合いながら、同じ商店街の仲間との話し合いが愉しい。
 数十年を苦楽をともにした男同士の裸の付き合いである。
 この一句の裏側にある庶民的な作者の顔が好ましい。
                                       (長沼三津夫氏) 2004

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