半旗 (自句寸感)
パンジーの花壇より立つ半旗かな 加藤暢一
平成18年2月末に伊勢市長が急死した。私の知人にて高校の後輩でもあり、一ヶ月程前に話を交わしたばかりのところである。
真相はよく分からないが、警察の調べで自殺と云う結論となり尚のことショックを受けた。
亡くなった翌日から伊勢市役所の国旗や市旗は半旗になっていたが、3月7日の散策時に市役所の前を通りかゝった折にも半旗が重く垂れており思わず目頭が熱くなった。
後に市長選挙が実施され 森下隆生氏が当選して新市政がスタートした市役所に寄っても、前市長の不幸は触れるのもタブーのような雰囲気が感じられて淋しい。
(加藤暢一) 2006