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2008.05.07

暮早し  (句評)  

          暮早しまだ一仕事二タ仕事  加藤暢一


 短日の心急く頃、自分にはまだもう一つ今日中に片づけなければならない仕事がある。 
 いや、一つではない、二つあった、という心の動きがそのまま読み取れて面白い。
 言葉の持って行き方によって、心の動きが生き生きと表されている句だ。
 一仕事二タ仕事と、並べて数えているのではない。 
 働き盛りの年代の実感であろう。
                                         (西村和子氏) 2003

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