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志摩半島大夕焼に突き出でぬ 加藤暢一
私の所属している結社「朝」東海支部の伊勢志摩吟行会の準備の為に予定地を一日かけて巡った折に詠んだ句。 志摩から南島地方を一人旅した事になり 吟行会当日よりも楽しかったかも知れない。 最期の予定地を訪れた頃には既に夕方7時頃。 その時 朝から曇り空であった西方の雲が割れて沈もうとする太陽が顔を出した。 思わぬ大夕焼けの海の景となり、まさに息を呑む程の美しさであった。
(加藤暢一)2006
岡本 眸: 栞ひも 2007年5月初版発行。 本年度蛇笏賞を受賞した岡本眸のエッセイ集。名文家としても知られる女流俳人第一人者の感動的な俳句随想76編。
岡本 眸: 午後の椅子―岡本眸句集 2006年12月末初版発行。 待望の岡本眸 第十句集。平成11年~15年の句を所収。 「俳句は日記」という信条の著者は日々の暮らしの中から詩情溢れる作品を紡ぎ出す。 平成19年蛇笏賞受賞句集。
岡本 眸: 一つ音―岡本眸句集 (ふらんす堂文庫) 2005年11月初版発行。「俳句は日記」が信条の岡本眸の一年間毎日一句の句集。日々の暮らしが詩情豊かに作品に結晶していて、俳句は斯く詠むべしと実に参考になる。
岡本 眸: 俳句は日記 (NHK俳壇の本) 2002年初版発行。女流俳人第一人者の岡本眸が「俳句は日々の記録」と心をこめて俳句上達の秘訣を説いている。また「詠もうとする対象を愛し切ること。俳句は相手に対する自分だけのラブレター」の言葉が印象的だった。
山本 健吉: 定本 現代俳句 (角川選書) 昭和26年に上巻の初版発行、後に上下合本版となった古い著書だが、現在に到るまで著名俳人の多くがバイブル的存在として愛読推奨してきている名著。私が購入したのも18年前。俳句を詠む方には欠かせない書として取り上げた。
復本 一郎: 俳句の花図鑑―季語になる折々の花、山野草、木に咲く花460種 2004年4月初版発行の花歳時記だが’5年7月発行版を先月購入した。豊富な写真が楽しい。著名俳人に的を絞った例句多数に作句のポイントが添えられている。
角川学芸出版編集: 角川俳句大歳時記「夏」 2006年5月初版発行。本格大歳時記全五巻の初巻。全巻発行済み。収録季語数最多。芭蕉から最新俳人までの例句掲載。季語の考証も充実していて本格的に俳句を詠もうとされる方には全巻をお奨め。かなり嵩張るが…。
富安風生: 富安風生編歳時記 2006年7月改定増補版発行。季語の解説を簡潔に例句を多く載せたポケット版。 季語の使い方の留意点などについて所々富安風生の私見を記しているのが特徴。