nobu-haiku.cocolog-nifty.com > 1.≪‘のぶ`のフォト俳句≫   画像一覧(‘04)

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頂の星大いなる子の聖樹
今朝掃きし山茶花のこのこぼれやう
北風やホームの端の喫煙所
冬ざれの電車いちばん前が好き
紅葉且つ散つていよいよ色の濃き
着ぶくれて女事務員うら若し
神宮の前の茶房の生誕樹
閑庭に石の天使の日向ぼこ
古き丸き郵便ポスト賀状出す
熱燗や酔はねば今日の終らざり
句座へ急ぐや鳥が舞ひ木の葉まひ
句座へ急ぐや鳥が舞ひ木の葉まひ
町内の神社親しき菊花展
夕暮れて寒の窺ふ花八手
落葉掃く次の落葉のために掃く
楠木の洞の冥みや神の留守
菊花展懸崖のまだ蕾なる
歩道橋登るや町の冬に入る
住み古りし常磐二丁目金木犀
山茶花の散り急がねば次々咲く
幾万に朝日くだけて照紅葉
革靴でたどる立山野紺菊
老鶯のほかは聞き分く耳持たず
父の手の大きく熱き夜店かな
梅雨晴やまたも塵紙交換車
紫陽花のまだ稚き色を買ふ
 清々と勾玉池の花菖蒲
紫陽花の昏るるを見つめひとを待つ
花菖蒲きのふ見し数けふの数
靴脱いで靴下ぬいで芝青し
 消灯のあとの語らひ蚊遣香
下闇の杜の深さを畏れけり
下闇へ神事の列の消えゆけり
浮舞台屋根とし宿る通し鴨
五月雨と遊ぶに傘のみどり選る
菖蒲田の花よりおほく蝶見ゆる
白馬にて神通ふとや花石榴
黙々と音たててゐる若葉かな
時計屋の刻を狂はす時計草
コンビニへ寝酒を買ひに夜の躑躅
五月躑躅花落としては咲き継ぎぬ
校庭の端一筋の植田かな
奥へ奥へ鳥居つらなる五月闇
万緑や伊勢に日の神風の神
神宮の裏の古道や蓮咲けり 
 紫陽花や昔見たくて路地歩く
紫陽花の雨や妹への文にじみ
額の花海見入るとき一人一人
山紅葉ダム湖に速き雲の影
信濃路に暮れ残りたる蕎麦の花
身に入むや祭太鼓の遠くより
花褪せて茎のみどりや曼珠沙華
颱風のなりひそめたる華燭の儀
人柱祀る祠の遅桜
枝に残る赤き毛布や秋出水
清流のいま恐ろしき秋出水
花芙蓉老舗薬舗の金屏風
町の名に偲べる歴史芙蓉咲く
沓脱の沓の漆黒萩の花
もう一人の我がゐて抱く曼珠沙華
百日紅勾玉池に咲き残る
百貨店空き家になりてちちろ虫
珊瑚樹や神事の列の白衣装
黄昏の街や颱風来つつあり
稲刈つて畦のみどりの幾何模様
秋の田に連山遠き伊勢平野
マラソンの己が影追ふ西日中
テープ切り汗のシューズに接吻す
歯ブラシを口に五輪の夜長し
簟老舗の二階薄暗き
母楽しげ娘が踊り孫が踊り
早稲の香を胸一杯に伊勢を発つ
堂裏に箒の音や百日紅
原爆忌常の如くに電車来て
妻入りの家並も伊勢や片蔭り
涼しさや高階よりの海辺の灯
遠泳の真珠筏に休むなり
片蔭をゆくや畳屋覗きもし
昼寝して野性に遠き親子猫
斎王の恋を秘めたる花蓮
Kaihako
斎野の雲居隠に夏雲雀
語部の声よく透る夏雲雀
白鷺の斎宮趾に留まれり
花火より帰りて見遣る遠花火
文楽の声の高音に夏の潮
切符売る灯台守や浜おもと
飼猫が昼寝のわれを踏みゆけり
躬に添へる藁の香茅の輪くぐるたび
一塊の杜一塊の蝉時雨
原色のお面風船屋台の灯
父の忌の賑やかに過ぐ鉄線花
独り快き昼の蕎麦屋の冷し酒
梅雨寒や立食蕎麦に首伸べて
金糸梅勾玉池の奥暗む
羅の袖を押へて骨拾ふ
卒塔婆の太き墨字や夏椿
藍色の触れて冷えなき濃紫陽花