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2009年5月16日 (土)

いばら饅頭 (伊勢市 浦の橋商店街)

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                                             (全画像拡大可)

 季節外れに暑かった日々もいつの間にか治まって、ここ数日凌ぎ易い気温が続きます。 今日は終日雨でしたが室温計は21℃台で推移しました。

 冒頭画像は我が家の近所にある浦の橋商店街島地屋餅店。 
 季節々々の素朴な饅頭を主に商っていてお馴染みのお店です。

 数日前迄、店前の立て看板では「かしわ餅」と大きく書いて宣伝していたのですが、今日見てみると「いばらまんじゅう」に変わっていました。

 いばら饅頭? 私は知りませんでしたので島地屋さんに訊ねると、柏餅が柏の葉で包むように、いばら饅頭は いばらの葉で包んだ饅頭と教えてくれました。

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 ケースを見てみると漉し餡と粒餡の二種類が並んでいます。 
 早速二種類とも買ってみました。 と言っても一つづつですが…。 私は糖尿病の母と二人暮らしなので甘いものは多く買えないのです。

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 これがいばら饅頭。 ま~一見したところ柏餅とそう変わりはありません。
 ネットで調べてみるといばら餅のほうが多くヒットしました。 関東では一般的な柏の葉が手に入り難い関西で、いばらの葉を代用した事が始まりとの事でした。

 俳人の私には「いばら」と云うと野茨を思いますが、「いばら餅」に使う葉はサルトリイバラ(猿捕茨)の葉だそうです。
 サルトリイバラ(猿捕茨)を図鑑で引いてみると『西日本では柏餅のカシワの代用とする』とやはり書いてあります。 
 またこの葉をサンキラ葉と言うらしく、「いばら餅」をサンキラ餅とも呼ぶとの事です。

 サンキラ? 聞きなれない言葉なのでこれも調べてみました。
 正確にはサンキライと言い、山帰来と書くそうです。 サルトルイバラの別称でした。 
 山帰来の名の由来について 『昔は毒消しの実として使われていた。 山野に多く自生しているため栽培をおこなうことはせず、毒消しの必要がある時に山に入り実を食べて帰ってくるという利用をされていた事から』と環境gooの植物図鑑に載っていました。

 中部地方も柏の葉が入手し難かったようで、昔は専ら「いばら餅」だったとの記事も散見しました。 三重県も同様ですが、三重県在住の方々のブログには「いばら餅」が三重県独自のお餅のように思っておられる記述が幾つか見られました。 
 確かにネットで「いばら餅・いばら饅頭」を検索してみるとブログや和菓子店のHPは三重県発信のものが殆どでしたから、現今でいまだ一般的に親しまれているのは三重県だけなのかも知れませんね。

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 サルトリイバラについて参考にした図鑑サイトです。 
 葉・花・実・地下茎の画像も載っています。 下記をクリックの上 ご参照下さい。
             ↓
  岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科
      <植物生態研究室(波田研)のホームページ>
     サルトリイバラ Smilax china (ユリ科 シオデ属)

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コメント

甘いものが大好きです。なるほど、地域によって様々な工夫があるのですね。伊勢の方へはまだ足を延ばしたことがありませんが、お菓子も伊勢神宮との関わりの歴史が深く、抜け目なく、そして職人の真心がこめられているのでしょうね。

投稿: 市堀玉宗 | 2009年5月28日 (木) 13:36

 市堀玉宗さん 今晩は。
 私は甘辛両党です(笑) いばら餅は私も知識が無かったくらいですから、この土地の名物という訳ではありませんが、伊勢地方の銘菓には赤福をはじめとして仰るような歴史を感じさせる物が多くありますね。
 いつか本グログでも記事にしようと幾つか銘菓の画像を準備してはいるのですが…。

投稿: のぶ | 2009年5月28日 (木) 21:39

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