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2009年11月の4件の記事

2009年11月25日 (水)

桜紅葉 <米山新田> (伊勢市円座町)

 昨夜中のしとしとゝ云った感じの雨も止んで曇天で明けた朝でした。 でも気がついてみるといつの間にか真っ青な晴天。 ここ暫く不順で寒い日が続きましたが、久し振りに暖かい小春日となりました。 深夜の今でもPCデスクの温度計は17℃を指していますから、いつもよりも 4℃ほど暖かい。

      小春日や「左二見江二里二丁」   暢一

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 今日 所用で通りかかった「米山新田開発記念碑」の桜の樹。 桜の名所の宮川堤から川沿いに上流方向へ伊勢南島線を15分程走った辺りです。

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       桜紅葉しばらく照りて海暮れぬ  角川源義

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               好きな道桜紅葉の頃なれば  稲畑汀子

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 実に見事な桜紅葉です。 桜紅葉は殆どが渋い色合いの紅葉にて (それはそれで味わい深いものがありますが) 、これ程赤く色づいた桜紅葉は珍しい。 お蔭で約束の時刻に遅れてしまいました。


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 米山新田の名は開墾に心血を注いだ江戸時代の円座組大庄屋の米山家から付いたものです。
 この時代の円座町は紀州藩の領地でしたが、大庄屋米山家四世が高台の為に水利の悪い荒地であったこの一帯を紀州藩の援助を得つつも家財を投げ打って水路を開き開墾。 元禄2年(1689)から9年の事でした。

 それから140年を経ていつしか荒廃してしまった水路を、文政12年(1829)米山家九世の代に更に延長した上で再興し 現在に至っています。
 しかし米山家九世宗持はその事業による借金返済の責を負って天保10年(1840)に自刃すると言う悲劇もあり、米山家が借金を完済出来たのは明治期であったとの事。

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 刈田に薄青く見えるのは稲を刈った後の切り株から萌え出た芽。 それも枯れかけています。
 「穭(ヒツヂ)」と云いますが、この10月25日の記事でも触れましたね。
 

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 遠方に見えるのが米山新田記念碑の桜紅葉。 

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 上下の画像は近くの墓地です。 

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 ※ 今日、11月25日は三島由紀夫忌です。 憂国忌とも言います。
    昨年ですが、「俳句俳話ノート」にて取り上げました。 
    宜しければ下記タイトルをクリックしてご覧下さい。
          ↓
     「俳句俳話ノート」 ‘★ 三島由紀夫忌‘
                                                  (№320)

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2009年11月11日 (水)

豪雨後の宮川。 鵜。 

 朝には弱くて目覚し時計のベルが頼りの私ですが、今朝は6時頃目覚めてしまいました。 
 激しい雨音と時折轟く雷のためです。 2時間ほど間断無く豪雨と雷は続きました。
 深夜2時半頃の就寝でしたので、お蔭で今日は寝不足です。
 
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 今日の宮川。 伊勢市街の西端を流れ 三重県最長の河川です。 昼過ぎに所用で堤防道路を通った折の撮影。 画像をクリックの上で拡大して頂くとよく見えますが、遠方の橋はJR参宮線の鉄橋です。 
 8月11日に台風9号の後の宮川をご紹介した事がありましたが、今回はその折よりも河口方向に1km程下った所から撮りました。

 豪雨とは云えわずか2時間ほどで宮川はかくも増水して濁流となっていました。 まるで台風の後のようです。
 夕刊に『今日の朝 東海地方は局地的な大雨のため、道路の通行止めや鉄道の運休が相次いだ。 6時から1時間に三重県伊勢市で61.5㍉、大紀町で32.5㍉。 愛知県常滑市で40㍉、田原市で39㍉の降雨があった。
 この雨の影響で伊勢自動車道、紀勢自動車道で通行止め。 JR東海をはじめ近鉄や名鉄の一部区間運休』等と載っていました。
 伊勢市が1時間で61㍉強と最も激しく降った地区であったようですが、短時間で幸いだったと言うべきでしょう。

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 8月11日の記事ではJR参宮線の鉄橋を渡る電車でしたが、これは近畿日本鉄道の鉄橋を渡る特急。 名古屋、京都、大阪行きの三路線があります。 この特急の車窓から撮った宮川の景を何度かご紹介した事もありました。

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 突堤の先に鵜が群れて休んでいました。
 は鵜飼との関わりや営巣期等から夏の季語となっていますが、冬であれば冬の季語を配して詠んでも季重なりの違和感は無いでしょうね。

    鵜の瀬訪ひその夜は酒を温むる  森田 峠
    鵜の中のさびしきは羽ひろげをり  林 翔
    荒鵜の目冬海ばかり見て炎ゆる  野沢節子

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2009年11月 7日 (土)

団栗(どんぐり) ストラップ 。

 今日は立冬。 雲一つ無く晴れ渡りましたが、空は僅かにもやっぽい感じがします。
 正午前の我がPCデスクの温度計は19℃。 気象番組では10月中旬の暖かさの立冬となりましたと言っていました。 この3日と4日は同温度計が2日続いて11℃台を指していて急な冷え込みに震え上がりましたから、実に寒暖差の大きな今週です。
                                           
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 団栗ストラップ。 昔風に言えば根付ですね。
 友人が近所の杜で拾った団栗で作ってみたとプレゼントしてくれました。 なかゝゝ丈夫にしっかりと作ってあり重宝できそうです。

 この歳になっても団栗を見つけるとついゝゝ拾ってしまいますが、結局持て余して捨てゝしまう私です。 きっと友人は、これは姿が良い これは艶が良い、等と楽しく選びながら拾った事でしょう。
          団栗は拾ふもの且つ捨つるもの  暢一

 団栗は樫(カシ)類・小楢(コナラ)・櫟(クヌギ)などのブナ科ナラ属の果実の俗称。 頂いたストラップの団栗は一つだけずんぐりとしたのが小楢、他の三つは樫、だろうと思うのですが…。

           団栗の寝ん寝んころりころりかな  小林一茶
           団栗の己が落葉に埋れけり     渡辺水巴
           抽斗にどんぐり転る机はこぶ     田川飛旅子
           どんぐりの拾へとばかり輝けり    藤野智寿子 


 俳句に詠む場合、団栗よりも「木の実」の季語を使うほうがどちらか言うと多いようです。
 「このみ」とも「きのみ」とも読み、季語としての意味は団栗とほゞ同じです。 

          ポケットの捨て損ねたる木の実かな  暢一

 木の実のほうが例句の多いのは 「木の実落つ」「木の実降る「木の実の雨」「木の実時雨」「木の実拾う」「木の実時」「木の実独楽」などいずれも調べ良く使う事ができ、音数も三音にて団栗より一音少なくてすみ、5・7の調べに纏め易い事などが理由でしょう。 

           籠り居て木の実草の実拾はばや   松尾芭蕉
           二つ三つ木の実の落つる音淋し    正岡子規
           喜べばしきりに落つる木の実かな   富安風生
           幼きへ木の実わかちて富むごとし   岡本眸
           木の実独楽影を正して回りけり     安住敦
           木の実落つわかれの言葉短くも    橋本多佳子
           はじまりし三十路の迷路木の実降る  上田五千石
           正倉院木の実時雨のただ中に     神尾久美子
                                                   (№318)

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2009年11月 2日 (月)

木枯し1号。 猫、立食蕎麦<JR名古屋駅>

 今日は晴天ながら急に冷え込みました。 深夜の12時前ですがPCデスクの温度計は14.5℃。 昨夜より6℃以上も低く、ピューピューと吹く戸外の冷たい風が何処からともなく入ってきます。 何せ旧家屋なものですから。
 気象台は近畿地方に木枯し1号が吹いたと発表しましたから、伊勢の夜になってのこの強風も木枯し1号と言ってよいのでしょう。 立冬前に吹くのは珍しいと思ったら、昨年より16日も早いそうです。

       木枯に川なすごとき街あかり  岡本眸

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 ここ2回 我が結社「朝」の東海支部句会出席の為に岡崎市へ出掛けた折の事を取り上げていますが、今回もその続きのJR名古屋駅です。
 JR名古屋駅セントラルタワーズの高島屋で本と手帳を買ったあと、外の空気を吸いたくてビルの外側に出てみました。

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 こんな所に猫が。 バックに写るのはセントラルタワーズの2階です。
 以前に我が家で飼っていて亡くなった猫とよく似ているので よしよしと近付いてみました。
 身じろぎもせず逃げません。 でも睨まれてしまいました。

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 昼食はJR名古屋駅の東海道線上りホームの立食い蕎麦で済ませました。 
 「たぬき」と注文すると、『「うどん」ですか? 「蕎麦」ですか?』と訊かれたので、『もちろん「蕎麦」』と答えたのですが、出されたのは「てんかす蕎麦」。
 そこでしまったと気がつきました。 私は20年関西に居たので、「たぬき」と言えば「油揚げの入った蕎麦」の事です。 「きつね」が「油揚げの入ったうどん」の事を指しますから、黒っぽい蕎麦は「たぬき」というイメージからでしょう。
 こちらでは「てんかす」の入ったのが「うどん」でも「蕎麦」でも「きしめん」であろうと「たぬき何々」。 何ゆえなのでしょうね。 また油揚げの入ったのは全て「きつね何々」。 未だに馴染めません。

 季節外れですが、昔にこの立食いの店で詠んだ句です。

           梅雨寒や立喰蕎麦に首伸べて  暢一

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 今日11月2日は「白秋忌」。 詩人・北原白秋の昭和17(1942)年の忌日です。
 俳人にも親しみのある白秋でしょうか、白秋忌の例句は多く見られます。

      拾ひたる貝の紅もつ白秋忌    上村占魚
      水かげろふに棹さして白秋忌   植村通草
      菱の実の角むらさきに白秋忌   中尾杏子
      安達太良の山はむらさき白秋忌  藤田あけ烏
      隣り住みし北原氏なり白秋忌   水原秋櫻子
                                                   (№317)

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