« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月の2件の記事

2010年1月30日 (土)

今朝の春 (元日)

                                            <画像拡大可>
Img_6642

 前回、遅まきながらの除夜詣を記事に致しましたが、今回もその続きの元日。
 雲一つない快晴にて迎えた元日でした。

           起きてまづ空を見る癖今朝の春   暢一 

 冒頭画像は近所の浦之橋商店街の元日の朝の光景。 
 普段は午前中賑わう商店街ですが、人っ子一人歩いていない深閑とした様子は元日ならではです。

           年はじまる顔むけて聴く鳥の歌   岡本眸
           年立つて自転車一つ過ぎしのみ  森澄雄
           元日やゆくへもしれぬ風の音    渡辺水巴
           初晴を手柄顔なり伊勢の人     立神侯子


Img_6627                                         <画像拡大可>
 我が家の元日の朝の食卓。 
 朝餉と言っても除夜詣などで夜更かしをした翌朝の事ですから、家内皆が揃って食卓についたのは10時を過ぎてしまっていました。

           家内みな朝寝をしたる御慶かな   暢一 

 お節は主に母が料理したものです。 
 近年は何万円もするお節を買う家庭が多くなってきているようですね。

 雑煮も画像に写っています。 雑煮は地方によって随分と違いがありますが、我が家は澄まし汁に餅菜と餅だけと最もシンプルな雑煮です。

           おろがむに似て手囲ひの雑煮椀  岡本眸
           酒もすき餅もすきなり今朝の春   高浜虚子

    ------------------------------------------------------

 ※ 「今朝の春」は元日の朝を意味する新年の季語です。 
    同じく新年の季語である「初春」の場合は「しょしゅん」と読ませて春の季語として使う場合もありますが、「今朝の春」は新年に限定されていて、春の季語として使う事は出来ません。
    「今朝の秋」と云う立秋の季語がありますから、つい立春の季語として使ってしまいそうで要注意ですね。
    
    「春」を新年・正月の意味で使う季語は以下のとおり多くあります。
    「明の春・今日の春・千代の春・四方の春・花の春・老の春・玉の春・新春・迎春・春の旦 (王春・開春・発春・首春・春首・献春・規春・春孟)」等々ですが、( )内は現代俳句で殆ど使用例を見ません。 

    また「○○の春」のようにある語に春を付けて新年の季語とする詠み方もあります。
    例句を少し挙げてみます。

           目出度さもちう位なりおらが春     小林一茶           
           かぴたんもつくばはせけり君が春  松尾芭蕉
           宿の春何もなきこそ何もあれ     山口素堂
           日の春をさすがに鶴の歩みかな   宝井 其角
           年寄れど娘は娘父の春        星野立子          
           炭斗に炭も満ちたり宿の春      松本たかし
           弾みよき雀の来るや庵の春      小澤克己   
                                                  (№323)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月26日 (火)

除夜詣 (伊勢神宮外宮)

 編集する暇を持つ事が出来ず暫くご無沙汰をしてしまい、新年初めての更新となりました。 
 皆さんどうぞ本年も宜敷くお願い致します。 
 その間にいろゝゝと撮り溜めた画像もありますが、まずは遅まきながらの除夜詣

 毎年 伊勢神宮への除夜詣は欠かした事がありません。 伊勢神宮には内宮と外宮がありますが、私の除夜詣はいつも伊勢市街中心部に位置する外宮です。 歩いて15分程の距離にあり内宮よりも身近で親しみ深いからです。

 もっとも昔はまず外宮で除夜詣を済ませてからバスに乗り、内宮へ未明の初詣。 
 その後は内宮前のおはらい町に繰り出して酒店のカウンターで酒を飲んだり、屋台や土産物店で買ったものを立ち食いしたりと友人達と楽しみ、千鳥足で初明りの空の下を家路についたものでした。 
 若かったのですねぇ。 今はとてもそんな元気はありません。

                                           <全画像拡大可>
 1img_6583

 北御門広場の除夜篝。 
 伊勢神宮外宮には正面と北御門との二ヶ所の参道口がありますが、私は我が家から近い北御門から参宮します。

           除夜篝過去も未来も闇の中   暢一
 

2img_6588

 北御門の手水舎。 まずはここで手を清めてから参道へ。

31 32img_6589

 参道口の火除橋
 いつもは零時頃に参拝して賑やかなのですが、今年は22時前と少し早かったからでしょうか、まだ人出も少ないようです。


 4img_6602

 参道の所々に小さな篝火が焚かれていて、つい立ち寄ってしまいます。
 長い柄を付けた網で餅を焼いている人もいましたが、除夜の篝火で焼いたお餅を食べると一年無病息災で暮らせるとの慣わしからです。


7img_6598

 御正殿です。 
 まだ並んでいる人の列は短いですが、零時近くになると長蛇の列が出来ているはずです。

8 伊勢神宮の内宮は皇室の始祖の天照大神をお祀りしていて正式名称は皇大神宮ですが、この外宮は天照大神のお食事を司る神である豊受大神をお祀りしていて、正式名称は豊受大神宮。 衣食住をはじめあらゆる産業の守り神です。 
 天照大神も豊受大神も女神であるところが珍しい。 
 二つの宮で成り立っている神社は男と女の神を祀っているのが一般的なのですが…。


5

 御正殿で参拝を済ませてから神札授与所に寄って福矢(破魔矢)を買いました。 金1000円也。 今のご時世になっても授与所なんて言っているところが何とも可笑しい。 ようは御札やお守りの売店なのですから…。

61img_6595 62

 授与所は神楽殿に付随した建物ですが、神楽殿では申し込むと神楽による祈祷をしてくれます。


9img_6614

 帰りは正面参道を辿りました。 逆コースになってしまいますが…。
 勿論、正面広場にも除夜篝が焚かれています。 風が強かったので舞い上がった灰が点々と写ってしまいました。

      寒くなれば篝にも立ち除夜の鐘  星野立子
      鳴りいづるあだしのの鐘除夜篝  黒田杏子

 珍しく満月の除夜となりましたので、大篝の火の粉越しに月を撮ってみました。

          満月に余韻艶めく除夜の鐘   暢一

10img_6581

                     <全画像拡大可>

   --------------------------------------------------------------------

 ※ 伊勢神宮外宮への除夜詣は過去にも取り上げてきました。
   宜しければ下記タイトルをクリックの上 ご覧下さい。

Img_7259 


2008/1/12 ‘年越詣&除夜篝(伊勢神宮 外宮)’
.

.

Img_3313.
.

2007/1/1 ‘除夜篝(伊勢神宮外宮)’
.


                                                  (№322)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »